更新日:2021年01月27日 21:23
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東大生が囲碁将棋を真剣に学ぶ深いワケ「たかがゲーム」とは侮れない

なぜ東大生は「コミュ障」だと自虐するのか?

東大 僕ら東大生はよく自虐として「コミュ障」という言葉を使います。 「自分はコミュニケーションが苦手なのです」という意味の言葉が頻繁に使われるほど、コミュニケーションが苦手だと自覚している学生が多いのかもしれません。  社会は結局、人間関係で構築されている部分が大きいですから、コミュニケーションを軽視しすぎたり、周囲にうまくアプローチできなかったりした人が「東大までの人」と呼ばれてしまうのかもしれません。

囲碁や将棋が伸ばしてくれる能力

 冒頭で紹介したゲームの話に戻りますと、囲碁や将棋といった対人ゲームはそんな東大生が実は苦手としている分野の改善につながるのではないかと考えています。  囲碁も将棋も極めれば極めるほど、コミュニケーション能力が向上していくのではないかと僕は考えています。なぜなら囲碁や将棋で勝負を制するためには「今、相手は何をしたいのだろうか」と想像することが必須だからです。  囲碁や将棋は運要素が極限まで排除された一対一のゲームで、ゲームの勝敗はお互いのプレイヤースキルのみに左右されます。こうしたゲームには「偶然」が入り込む余地はほとんどないに等しいのです。  そのため、相手に勝つためには「相手の狙いは何か」「相手は何をしたいのか」「相手が嫌がる手は何か」「相手に利益を与えてしまう手は何か」など、目の前にいる人のことを深く考えなくてはなりません。徹底的に相手目線に立ちつつ、自分の要求を通さなくてはならないのです。これは交渉にかなり近い感覚ではないでしょうか。
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やればやるほどわかる囲碁将棋の奥深さ
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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