更新日:2021年01月27日 21:23
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東大生が囲碁将棋を真剣に学ぶ深いワケ「たかがゲーム」とは侮れない

「東大のくせに仕事はできないんだな」に深く傷つく

東大 僕たち東大生が社会に出てから言われて、最も傷つく言葉があります。  それは「東大のくせに仕事はできないんだな」という言葉です。僕も、アルバイトの現場ではありますが、実際に言われたことがあります。  昨今、さまざまなメディアで東大生が取り上げられ、さながら「東大ブーム」といった様相を呈しています。東大というブランドがかなり持ち上げられている印象がありますが、同時に東大生への期待値が高まりすぎてしまっているようにも感じます。  そんな経緯もあり、少しでも仕事でミスをするとバカにされてしまうのではないかと、実は東大生の多くは怯えながら仕事をしているのです。

「東大までの人」というレッテル

 さらに最近、よく聞くようになったのが「東大までの人」というワードです。  東大に入ったはいいが、社会にうまく適合できず、いわゆる「エリート街道」から外れてしまったという人もたくさんいます。  池田渓氏の著書『東大なんか入らなきゃよかった』(飛鳥新社)には、氏が実際にインタビューをして集めた「東大に入ってから人生が(主に悪い方向へ)激変してしまった人々」の生々しいエピソードが収録されています。  彼らの多くは好き好んでそのような生活を選んだわけではありませんが、「せっかく東大に入れたのに今は不本意な生活をしている」という現実に苦しみ続けています。  この本に収録されている「失敗してしまった人」のなかで、特に印象的だったのが職場での人間関係の構築に失敗してしまった人の話でした。東大卒業後、地元の地方公務員として就職されたというその方は、インタビューの口ぶりからすると、きっと職務上は優秀だったのでしょう。しかしながら、人間関係で失敗してしまい、うまく働けなくなってしまったというのです。
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なぜ東大生は「コミュ障」だと自虐するのか?
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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