カーライフ

他人のクルマを傷つけるトナラー行為。空いてる場所で隣に駐車してくる心理

トナラーの心理を考えてみる

 上記のように、トナリング行為をするということは、自分が加害者になってしまうリスクがあるわけで、トナラー側にも損なことだと思います。  例えば、普段ドアパンチをしても逃げているトナラーがいたとしても、たまたまバレたならば、弁償しなければなりません。自腹なのか保険を使うのかは不明ですが、面倒なことになるのは確かだといえます。  また、今では駐車中もドライブレコーダーが起動しているクルマがあるため、逃げられない可能性は以前よりも高いでしょう。  論理的に考えれば、トナラー行為は「あえて不便なところに駐車して、隣のクルマを破損させるリスクを背負う」という頭の良くない行動なのですが、それでもそのような行為をする人がいるわけです。  これは謎な行動といえますが、ネットで調べてみると、どうやらトナラー側にも考えがあるようです。  その理由は、 ・クルマの操作に自信がない ・駐車に時間がかかるから、後から来るクルマに迷惑かけたくない ・よって、誰もいないような場所でゆっくり駐車したい ・けれども、ほかのクルマを目標にしないとまっすぐに駐車できない ・だから、変な場所にぽつんと止まっているクルマの横を狙う ということらしいのです。  ちなみに、私の経験として、銀色のCクラスよりも白いSクラスのように、目立つクルマのほうがトナラーされるリスクが高い傾向があります。トナラーは、遠いところに止まっているクルマを探す際、目についたクルマをターゲットとするのでしょう。

ドアパンチは「Wの悲劇」だ!

 これまで述べてきたように、トナラー行為は、するほうにもされるほうにもいいことがありません。そして、トナラーされてぶつけられた場合、クルマ好きとしては「直したから良い」では済まない場合があるのです。  それこそが、「再塗装」なのですが、実はこれが重要であります。クルマに詳しくない人からすると、「キレイに直れば良い」と思われるかもしれませんが、クルマ好きにとって「オリジナル塗装」ということはとても重要なのです。  特に、スポーツカーなどは、「再塗装箇所なし」ということは、とても希少価値があります。また、古いロールスロイスなどは、職人が手書きした「コーチライン」は再塗装では再現不可能。だから、ぶつけられたら最悪なのです。
クルマの査定表

クルマの査定表。傷が少ないクルマは5点。傷が多い方は3.5点。Aは引っかき傷、Wは再塗装箇所。×はパネル交換。

 ちなみに、再塗装されたか否かは、査定のプロが見ればすぐにわかります。うまい職人が直したとしても、再塗装箇所の色は若干違うのです。 そして再塗装箇所は、中古車業者オークションの出品表に「W」として表記。トナラーのドアパンチによって「W」がついたならば、まさに「Wの悲劇」と呼べるでしょう。  
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トナラー被害を避けるためには……
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