腕時計投資家でクルマ好きの斉藤由貴生です。
普段から、高級腕時計などに触れる機会が多い私ですが、高級品に限らず私はモノを大切にします。モノを大切にするということは、「末永く使える」という意味でも「高く売れる」という意味でもメリットだらけ。また、大切に使われたモノはいつか歴史的価値を持つ可能性もあります。

斉藤由貴生
ですから私は、ありとあらゆるモノを大切にしているのですが、いくら自分が努力をしても「傷つけられてしまう」ことがあります。
それこそがクルマなのですが、これは腕時計などと違ってサイズが大きいため、他人に触れられてしまう機会を避けられません。
特にクルマは、駐車場に駐車するときのリスクが高いです。なぜかというと、いくら自分(クルマの所有者)が気をつけたところで避けられない危険性があるからです。
空きまくっているのにわざわざ隣にクルマを駐車する「トナラー」
例えば、走っている最中ならば危険回避がある程度は可能です。しかし、駐車中のクルマが傷つけられそうになった場合、クルマから離れているオーナーにできることは何もありません。
ですからクルマ好きは、駐車場に愛車を駐車する際、ぶつけられるリスクを最大限回避するために、あえて「誰も駐車しないようなところ」を探すわけです。
しかし、それでもわざわざ隣にクルマを駐車してくる人がいるのです。

あえて誰も駐車しないようなところに駐車した自車(黒)の横にわざわざ来るのがトナラー
このような行為は「トナラー」と呼ばれており、テレビでも取り上げられるぐらい知名度があるようです。しかしながら、「トナラー」が認知されても、未だ「トナラー行為(トナリング)」が減ることなく、多くのクルマ好きを悩ませています。
もちろん、店舗入口やエレベーター付近といったように、クルマがたくさん駐車している場所で、隣に駐車したとしても、これは「トナラー」ではありません。エレベーター付近でもないような不便な場所、なおかつ周囲がたくさん空いているのに、わざわざ隣に駐車するクルマを「トナラー」というわけです。
クルマ好きとしては、「誰も駐車しないような不便なところにあえて駐車する」というように、最大限の“愛車破損リスク回避行動”を取ったにも関わらず、それをトナラーによって台無しにされるのが嫌でたまりません。

入口付近など多くのクルマが駐車している場所において、隣に駐車する行為は「トナラー」ではない
隣にクルマが駐車されることによって、自分のクルマにはいくつかの「破損リスク」が生じることになります。
まず、1つ目が「ぶつけられる」という可能性。これは、大きな破損リスクだといえますが、それほど確率が高いことではないでしょう。とはいうものの、枠を飛び出てしまう大きなクルマはこの危険性がほかよりも高いといえます。
2つ目が「ドアパンチ」です。これは、それなりに被害を受ける確率が高いといえます。クルマに興味がない人にとってのドアパンチ行為は、「ぶつける」ことよりも罪の意識が低いため、当て逃げする可能性も十分あるでしょう。さらに、ドアパンチを悪いと思っていない人もいるようで、無意識的に「バーン」とドアを開け、隣のクルマのボディ側面を凹ませているわけです。
私も先日、所有するW202型Cクラスがドアパンチを受けましたが、「どこでやられた」のかわかりません。もちろん、「遠いところに駐車する」など気をつけていたのですが、どこかでトナラーにやられてしまったわけです。

ベンツがトナラーされた例
そして最後の3つ目が、「荷物で傷をつけられる」という行為。これも、ドアパンチ同様、それなりに被害を被る確率があるでしょう。また、ドアパンチと同じく、傷つけている本人に「悪いこと」という自覚がないと思われます。
私の母校である筑波大学の駐車場では、平和そうな顔をしているメガネ女子学生が、平気な顔でリュックを他車にガンガン当てながら自身の軽自動車に向かっていく姿を目にしました。