更新日:2020年12月06日 19:47
お金

借金500万円男に裁判所からの通知。「レイクの執念」に戦慄した!

通知書の詳細

 2枚目にはその詳細だ。レイクは僕に50万近く貸したし、利息もこれからモリモリ取る、と。 「支払え」と強い言葉が公的文書に書いてあり、息が止まりそうになった。  金融会社は基本的に電話に出ないと弁護士事務所に移管して債権を渡してしまう。その時に利息も諦めてしまうのかと思っていた。が、レイクはそんなに簡単な会社ではなかった。  思い返せば、僕が金融会社への借金を支払わなくなったのが9月で、そこから3ヶ月間は電話を無視する僕と、出ないから違う番号でかけてくる金融会社との戦いだった。

レイクの執念

 自分の金でギャンブルするのを辞め、ただ毎日日雇いのバイトで人に借りた分の金を先に返してしまおうと決意し、毎月13万円以上の返済と家賃に充てていた。真面目に改心したのにも関わらず延々と一括払いしか許さない旨の電話が鳴り続けるのがムカついて無視することを決めた。そんな金、毎日1万円ずつしか稼がない僕に用意できるわけがない。  ほかの金融会社が3つくらい番号を作る中、レイクだけは9個も違う番号を作ってかけてきた。執念の強さが違う。レイクは正々堂々と僕の気が緩む瞬間を待ち続けていたのだ。
レイクの執念

レイクの執念

「レイクなら仕方ないな。でも一括では払えない」  ずっとそう思っていた。  だが2枚目の最後にはこう書いてあった。 「支払うのが厳しかったら分割でもいいです。何月からいくら払うかの希望を書いてください」と。  レイクは、裁判所を通して僕に譲歩した。分割でもいいから返してくれと、そう伝えてきたのだった。  3ヶ月間無視して良かった。  1回目の電話で一括払い以外受け付けないと言ったあの頑なな姿勢を、僕の忍耐力が変えたのだ。これは、僕もその気持ちに応えなくてはならない。たとえもう借り入れができなかったとしても、次に金を返すならレイク、君にしよう……。  感動した僕はその紙に 「令和3年の1月から毎月1円ずつお支払いします」  と書いてカバンの中に閉まった。 ※ここに至るまでで僕の信用情報は完全に傷つきました。プライドを守ってカードを作れなくなるくらいなら、金融会社からの電話はすぐに出て対応をしてもらいましょう。コロナの影響は鑑みてもらえます。皆様のクレジットカードライフの安寧を祈って。 〈文/犬〉
フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 Twitter→@slave_of_girls note→ギャンブル依存症 Youtube→賭博狂の詩
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