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借金500万円男に裁判所からの通知。「レイクの執念」に戦慄した!

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteで有名になったTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は28回。  今回は、家に簡易裁判所からお手紙が来たときの話です。
犬のTwitterプロフィール

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競馬でまた借金が増えた

 担当編集から借りた5万円をジャパンカップで溶かして数日が経った。今では 「借りなきゃ良かったし、返したくない」 という気持ちが強い。 「あげるより貸した方が真面目にやりますよね」  と言われて納得していたが、一時の熱が冷めてしまえばただの借金にほかならない。彼らは数ヶ月に一度、きっとこうしてまた僕に金を貸す。それを僕は数ヶ月かけて返す。また金がなくなった頃に貸す。特に目立った活動をしてるわけでもないが、次第に扶桑社無しでは生きられない体にされていくのかもしれない。飼い殺されるなら集英社が良かった。それは無理か。ジャンプヒーローには貧乏人はいても借金を返せずに終わる者はいない。  読み通りの展開からハナ差で負けたあの日。的中馬券は人気馬3頭の3連複3,000円のみ。3,000円が9,000円になり、結果は41,000円の負けだった。どうせなら全部ハズレた方が見栄えが良かった。  レース直後、完全に勝ったと思った担当と僕は、喫茶店の喫煙スペースでニヤニヤしながら壁に肘をつき 「ッフゥー……さて、40万何に使いますか? 何しろ勝ったんですから……」 「ですね、いや本当にありがとうございました。これでツキが戻ってきましたよ、ッスゥー……」 と、実体のない煙を吐きながら存在しない当たり馬券の行方について5分ほど語らっていた。「取らぬ狸の皮算用」。まさかここまでしっくりくる状況が来るなんて、義務教育は本当に余計なことをしてくれた。

気持ち的には40万負け

 ハナ差で負けたのを知った時、僕らは40万円を取り上げられた気持ちになった。いい気になってしまった分、勝っていたら得るはずの40万円はもはや妄想ではなく、馬券購入サイトに確実に入っているものだったので、本来5万円分落とせばいい肩もますます落ち込み、床にしゃがみ込んでしまった。39万円と、1,000円。失った金額はあまりにも大きい。 「まだ見てないんでわからないです」  と言ってサイトを開き、少ない残高を見て再び天を仰いだ彼を見て、「中身の見えない箱は開けないままの方が幸せだな」と思った。  ジャパンカップでわかったが、本当に僕の令和はギャンブルが死んでいる。今回でもう、もう完全にわかった。少なくとも今年は「無い」。  借りた金を返すのはまだまだ先の話としているので、絶望感はそれほどないが、とにかく一生懸命考えて負けたこの本気の一戦で、僕はまた働き始めようと鉢巻を締め直した。競馬の面白さにも気づけた。  年が明けたら、また借りる。
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郵便局から届いていた1通の不在通知
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