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ギャンブル初心者が勝つためのボートレース用語の基礎知識

レース内容を示す「決まり手」たち

 スタートをしてから最初の1マークではまだ選手の順位に差がない。1マークを急旋回するときの内容で差が生まれるのだが、そのとき1着になったときの走り方には決まり手が存在する。
ボートレース

「水上の格闘技」とも呼ばれるボートレース。その由縁は1マークの激しい攻防にあるのだ

【逃げ】  1コースからスタートし、1周目1マークで周り、そのまま逃げ切ること。誰にも邪魔されないため、ボートレースにおいては逃げの決まり手が一番多い。だが、逃げを決めるにはスタートで負けないこと、1マークが急旋回になるのでロスなく周ることが求められる。 【差し】  先に1マークをターンしている艇の内側から抜いていく戦法。そのため2コース~6コースの艇が可能。ロスなく旋回できるのがメリットだが、機力がないと引き波に乗り上げた時点の失速が激しく難しい。ハンドルワークが求められる。 【捲り】  外回りで追い抜くことを捲りと呼ぶ。外回りをするためスピードを落とさずに攻められるのがメリットだが、デメリットは距離のロスが生まれやすいことだ。スタートで先制していると1マークを迎える前に捲り始められるため、スタートを決められるかどうかと、思い切りのよさがあるかどうかが重要だ。 【捲り差し】  ボートレース特有の決まり手。例えば3コースの艇ならば2コースを捲り、1コースを差すということが同時に可能であり、この場合は1コースの艇と2コースの艇の間を突き抜けてくることになる。まさしく「割って入る」ため一瞬の判断力とハンドルテクニックと思い切りのよさに加え、差しと捲りの両方の技術を一度に求められるボートレースの華ともいえる技だ。 【抜き】  多くのレースでは1周1マークで1着が誰になるのかの決着がつくが、もちろん1マークを回ったあとでも並走になったりすることや、2マーク以降で逆転する場合もある。2マーク以降で決着したり逆転して1着となった場合はまとめて「抜き」という決まり手となる。これが多い選手は「捌く」能力が高いと言え、舟券から簡単に外せないということになるだろう。 【恵まれ】  フライングや転覆など、他の艇によってレース結果に影響された結果1着となった場合には恵まれという決まり手になる。

他にもいろいろあるけれど……

 もっと説明することは級別や2回走りなど、いろいろとあるのだが、ひとまずレースを見る・予想をするのに必要な最低限の用語をもとに初心者向けに解説した。ボートレースのよいところはスタートから1マークの攻防に注目すべきポイントが多く集中しており理解しやすいところにある。まずはレースを理解して楽しんでもらい、徐々にルールを勉強していってもよいだろう。  まずはレースを見てみようと思ったとき、出走表などの基本的なデータと決まり手を理解してチャレンジして、1マークの姿を想像する楽しみを味わっていただきたいと願う。
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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