SGチャレンジカップで狙いたいオイシイ選手をデータから導く
公営競技の良いところを一つ挙げるとするならば、「賞金がすべて」というところじゃないかと思う。特にボートレースの場合は年末1億円がかかるSGグランプリ出場枠はどんなに成績を残しても賞金ランキングのみで決まるというのは単純明快、走る選手も、見るファンも同じ視点でレースを捉えることができる。
そのSGグランプリに出場を賭ける最後の戦いが11月24日から29日まで行われるSGチャレンジカップだ。現在の賞金上位34位までが出場するのだが、今回はその中から注目選手をデータから絞り出す。
今年の成績をチャレンジカップで狙えそうな注目選手を出してみる。最初はいきなり「回収率」だ。チャレンジカップ出場選手のなかで3連単1着固定総流し時に高回収率だった選手上位のランキングだ。(集計期間は今年1月1日から11月18日まで)
<3連単1着総流し時高回収率ランキング>
1位 稲田浩二 115.6%
2位 杉山正樹 107.3%
3位 磯部 誠 99.2%
1位の稲田浩二選手はG1開催で驚異の287.4%という回収率を叩き出している。稲田浩二選手といえば「イナダッシュ」と呼ばれる快速スタートの持ち主で、今年も平均スタートタイミングが.13、平均スタート順位が2.50位と健在。そのスタート活かした自在戦で捲り差しを多く決めており、少しでもまわりのスタートが遅れればアタマ突き抜けで高配当を演出しているということだ。イン戦は当然として3,4コースのセンター戦で2割を超える1着率を誇るが、5.6のアウトコースでも1割以上の1着率で2コースも苦手とはしておらず、どのコースにいても一定の「一発」を秘めているのは舟券的に大いに魅力的だ。
次に、誰が一番勝っているのか? 舟券を買ううえで当てるには一番重要なデータだろう。1着率ランキングを見てみると……
<1着率ランキング>
1位 峰 竜太 49.8%
2位 守田俊介 42.8%
3位 上野真之介 39.9%
1位峰竜太選手はボートレースファンなら誰でも納得する結果だろう。これは今回出場選手に限らずとも全選手で1位なうえ、勝利数でも1位だ。ただし、強いのはわかっているため3連単1着総流し回収率では59.4%と低いため、相手は絞らざるを得ない。
注目は2位の守田俊介選手だ。守田選手の特長は高いスタート力からの先制握り込みだ。平均スタートタイミング.12、平均スタート順位2.38位を活かして捲りと捲り差しの決まり手が非常に多い。2,3,5コースでは2着回数より1着回数が多く、4コースでも14勝(2着15回)と高い決定力を持っている。先に紹介した稲田選手同様、スタート勝ちできそうな展開が予想されるときは積極的にアタマで狙いたいところだ。
チャレンジカップ出場全選手で高回収率なのは?
一番勝っているのはもちろんあの選手
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
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