日本で一番愛されてる軽トラは、仕事に、暮らしに、ときにレジャーにと、多くの人に愛用されている、とてもよくできた道具です。そんな最強の道具の魅力に取りつかれ、そのポテンシャルを最大限に引き出した軽トラキャンパーの達人を紹介します!
みんなの遊べる軽トラ 第3回 二見宏明さん(群馬県高崎市)

DAIHATSU HIJET TRUCK
趣味の水彩画を描きながら全国を旅するためのベースとして、軽トラキャンパーの製作を思い立ったという二見宏明さんは、広島県尾道市にある平山郁夫美術館が主催するスケッチコンペの募集チラシに作品が採用されるほどの画力の腕前の持ち主だ。
そんな二見さんがキャンパーに目覚めたのはなぜなのか?

この日は群馬県の赤城山にある湖畔のキャンプ場で取材。初出動となった安曇野を皮切りに、キャンパーが完成してから二見さんは月1回のペースで、群馬県内のキャンプ場や道の駅を回っているそうだ
「きっかけはあくまでもスケッチ旅の手段としてのキャンパーだったのですが、実際にプランを考え始めるとこれが想像以上におもしろくて。細かなところをああしたらどうか、こうしたらいいのではと考えるのが優先になって、しばらくは絵を描くどころではなかったですね」

折り畳み式のテーブルは広さも十分なので、スケッチに水彩で着色するスペースとしても活用。もちろん食事用テーブルにもなる
キャンパーのイメージを具体化するにあたって、二見さんは4つの前提条件を設定した。
1 足を伸ばして寝られる
2 室内高はなるべく高くする
3 軽トラを買い替えても積載できる
4 災害対策として活用できる
「私は身長が181㎝あるので、たとえ軽トラというスペース的に限られた空間の中でも、寝床と室内高にはこだわりたかったですね。ここのところ天災も多いので“非常持ち出し袋”としての役目も考えました。防災用品はいつも家の中にしまわれていて、いざというときに持ち出せないことも多いので、キャンパーを家に置いているときはローリングストックさせる倉庫の役割も兼ねています」

ベンチを拡張すると出現するフルフラットベッド。身長180㎝超えの二見さんが手足を伸ばしてもゆったり寝られる余裕の広さだ

運転席の頭上の張り出しを活かしたバンクベッドの長さは、なんと190㎝。息子さんとふたりで旅したときはとても役立ったそうだ

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『みんなの遊べる軽トラ』
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