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キャバ嬢が選ぶ今年の漢字は「沼」。そのこころは?

「沼」

 続いては、自粛中にすっかりあるものにハマってしまった……という都内のキャバクラに勤務するアカリさん(仮名・29歳)。 「ついに韓国ドラマにハマってしまいました。4月に昼の仕事がテレワークになり業務内容が書類チェックと電話対応だけになったので、それ以外の時間がヒマすぎてつい。最初は『愛の不時着』から始まり、他にも『梨泰院クラス』など人気のタイトルはほとんど見尽くしましたね。恐らく、テレワーク中に合計300話は見たんじゃないですか。しかも、韓国の俳優がもうかっこよすぎて。理想が高くなってしまって、ますます婚活から遠ざかっていってますね……。まさに『沼』です」

キャバ嬢が選ぶ今年の漢字は「沼」に決定

 休業やテレワークで家にいる時間が増えたため、趣味に没頭してしまった……というキャバ嬢は少なくない。同じく「沼」と答えてくれたのは大阪の熟女キャバクラに勤務するリカさん(仮名・33歳)。
「鬼滅の刃にすっかりハマってしまいましたね。世間ではグッズを買いすぎてお金がなくなる『鬼滅貧乏』なんて言葉もありますが、まさにそれ! 最初は主人公の炭治郎が真面目すぎてイマイチ……と思ったんですよ。ほら、私達の世代の少年漫画の主人公ってヤンキーが多かったから。でも、見ているうちに『なんてイイコなんだろう……』と思ってきて今は尊いとすら感じますね。煉獄さんも最初は『暑苦しい……』と思ったけど、映画を見て大ファンになりました。やっぱり、男は真面目が1番ですよ! 鬼滅にハマってから男の趣味が良くなった、というキャバ嬢は結構いると思いますよ(笑)」  今年も様々な回答が聞けたキャバ嬢の今年の漢字。多数決で、今年の漢字は『沼』に決定。ちなみに、筆者の今年の漢字は『老』です。涙もろくなって物忘れが激しくなりました。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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