デジタル

残るはauだけ。続々値下げのスマホ料金で得になる人ならない人

現行料金も値下げすると発表したドコモとソフトバンク

 ちなみに12月18日、ドコモは「5Gギガホ プレミア」を発表。現行の「5Gギガホ」では100GBまでで7650円だったところ、無制限で6650円、利用量が3GB以下なら5150円になるなど、大きく値下げされている。こちらは2021年4月にスタートする。  またソフトバンクも12月22日、データ容量無制限の「メリハリ無制限」を2021年3月にスタートすると発表。こちらも月額6580円と安く、利用量が3GB以下ならさらに1500円割り引いてくれる。  これらの新プランは、ネット回線や家族回線と組み合わせることで割引きを受けることができる。5Gを使うようになれば、消費するデータ容量も増えるので、無制限というのは安心だ。
ドコモ

データ量無制限プランが安くなる

「ahamo」や「SoftBank on LINE(仮)」はオンラインでの申し込みになるが、よくわわからない人はショップに殺到することになるだろう。「ahamo」の登場で、代理店であるケータイショップは売り上げ低下とサポート負荷の増大という大ダメージを受けるのではないかと思っていたが、5G無制限プランに誘導する営業に一縷の望みがありそう。  なお、ドコモでは12月1日から、ドコモショップでアプリのインストールや初期設定、アカウント引き継ぎなどのサポートをする際、1アプリ当たり1650円の費用が発生するようになった。これも「ahamo」とケータイショップのことを考えた施策の一環につながっていくのかもしれない。

このままで先行きが厳しい?楽天モバイル

 ちなみに、心配なのが楽天モバイルだ。「携帯代が高すぎる!」とプラン料金2980円を打ち出し、300万人まで1年無料キャンペーンを実施中。筆者も1回線契約しているが、無料期間が終わるタイミングで「ahamo」や「SoftBank on LINE(仮)」に移行する人が続出しそう。なにせ、どちらもサブブランドではなくメインブランドと同じ品質で通信できると断言しているためだ。まだ自社回線網が広まりきっていない楽天モバイルは、来年3月までに何らかの手を打たないと厳しいことになるだろう。
楽天モバイル

楽天モバイルは転出を抑えるためにどんな施策を打つだろうか?

 以上の状況を踏まえると、これまで漠然と高いプランを使ってきたなら、同じキャリアの安い新プランへの移行を検討すればいい。すでに価格重視でMVNOを使っている人は、データ容量や通信品質などを比べて乗り換えるべきか検討しよう。  注意が必要なのは、すでにメインブランドのサービスを賢く使いこなしている人だ。家族割などの各種割引きが受けられなくなることを考えると、価格メリットが小さくなる可能性があるから、きちんと計算したほうがいい。  あとは1月に新料金プランを発表予定のKDDIがどんな内容になるのかだ。また横並びになるのか? それとも……。いずれにしろ、複雑な組み合わせで“結果的に安くなる”のではなく、シンプルなプランでの料金値下げを期待したい。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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