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借金苦の男のもとに寄せられる、読むと気分が悪くなるメッセージ

自己嫌悪型マシュマロ

犬 マシュマロ6「23歳大学中退ニートで450万の借金がありますが、生きる元気が出ました。ありがとう。 金はないけど婆ちゃんからたかったはした銭で買う煙草とストゼロが美味しいので多分ぼくは幸せ。」 犬 マシュマロ5「20代前半の女です。私もレイクが原因で簡易裁判所からとうとう来ました。頑張りましょう…」  慟哭があった。本来誰にも伝えないはずの、おそらく僕に向けたわけではない慟哭が。 彼らの多くは誰にも相談できずに悶々としながら解決の糸口を探して両手を不安の中に突っ込んでいたのだろう。  人の多くは守るべき物がある。家族や友人との縁、世間体や見栄。自分の中に引いた線は、後に自分を苦しめる有刺鉄線なのだが、近くで見ないとわからない。線を超えた時にはもう手遅れになっている。

下を見るのは悪いことではない

 したくもない借金をして、後悔した時にはもう過去であり、現実になってしまっている。心を入れ替えても事実は消えないからこそ苦しいのに、周りはそんな中身まで見てはくれない。失敗をしてしまった人間は基本的に孤独だ。  自己嫌悪の毒に侵されて自意識が蟲のように小さくなってしまった人たちを見て蠱毒の壺を思う。しかも殺し合わない。それぞれが勝手に孤独の中で苦しんでいる。最後に残った1匹も誰にも知られる事なく弱りきってしまっているだろう。そう、ただ一度借金をしてしまったが故に……。  なんだか悲しくなってきた。マシュマロを通して優しいコメントだけを眺めて自己肯定感を高め、現状に立ち向かう活力を得ようとしていただけなのに、実際は地獄の鏡だった。僕のマシュマロは、似たような人たちにとっての苦痛の痰壺と化し、 「借金してるけど生きてまーす!」 とヘラヘラ殴られながら生活する自分が本当に正しいのかわからなくなってきた。僕に出来る事は「お気に入り登録」をするだけだ。  おお、仲間たちよ。辛くなったら後ろを見てほしい。いつだって僕が最底辺で「殿」を務めるから。  戻ってくるんじゃねえぞ……。 〈文/犬〉
フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 Twitter→@slave_of_girls note→ギャンブル依存症 Youtube→賭博狂の詩
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