ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。
それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。
「マニラのカジノで破滅」したnoteで有名になったTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は29回。
今回は、ちょっとお金を返してみたときのお話です。

犬のTwitterプロフィール
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続・レイク談
レイクから借りた50万円くらいの金を返せずにモジモジ生活していると、3ヶ月後に簡易裁判所から手紙が来た。僕は私生活で電話に出られなくなるくらい徹底してどの電話にも出なかったので、多分これが最速だと思う。
7種類近くの会社が手を替え品を替えあらゆる手段で連絡を取ってきたが、着信拒否もせずに全てやり過ごしていた。
どんなイメージカラーの企業も僕の電話履歴の中では全て不在着信として赤く染まる。
今回は毎月1円の分割支払いの申請ということで返送したが、きっと通らないだろう。裁判所に電話して聞いてみると、
「裁判所にて債権者と債務者がお話し合いをできる場を設けます」
とのことで、それではレイクの人と直接話さなくてはならないじゃないか、と少し嫌な気持ちになった。
頭から、
「舐めてんじゃねえぞ、この野郎」
と怒鳴られてしまったら失禁するかもしれない。失禁は一度経験すると記憶から離れない。僕は海外で一度失禁してからというもの、強い感情の背後には尿意がついて回るのでオムツを履いて行こうか迷っている。
さて、レイクとこうして向き合ってしまった以上、目につくのは他の借金だ。多重債務者としてレイクばかり相手にしていては他の会社が拗ねてしまう。というか、一斉にこれをやられたら堪らない。
ところが、
早速ネットで自分が今どのくらいヤバい状況なのか調べても、ほとんどの会社が「僕が今いくら借りていて、どうしなければならない」という情報を見えなくしていた。電話や手紙で督促をしているからそっちを見ろ、今なお利息は増え続けているんだぞ、と責められている気持ちになった。
多重債務者が次第に自分の借金額がわからなくなるのは、一度支払いが遅れると残りの金額が見えなくなることも大きい。今の僕の借金総額は大体450万くらいだが、膨れ上がった利息を考えるともう少しあるだろう。
そろそろ支払った利息分だけでバイクが買える。