カーライフ

電動化に突き進むしかないクルマ業界に下したカーマニアの結論

「カウンタック買いました!」by清水

オートクラブ

人生二度目のカウンタック・アニバーサリーは、1500万円払って半分だけ所有。猛烈に楽しくて、買ってから1000㎞も走ってしまいました

清水:オレは今年、激動の年だった。緊急事態宣言寸前にフェラーリを増車して328と348の2台持ちになり、その後348をカウンタックに買い替えたんだから! 渡辺:コロナ並みの大爆発ですね。 清水:世間の巣ごもりで、首都高が空いてカーマニアだらけになったりと、カーマニア的には環境が良くなっている面があるじゃない。辰巳PAなんか毎晩モーターショー状態。ドライブっていう安全な趣味が見直されてるんじゃないかな? 渡辺:マジでその気はあると思います。なにせカーマニアはクルマからあんまり降りませんから(笑)。乗ってるのもおっさん1名ですし。 清水:おっさんのエネルギーが、クルマという外界への出口に、奔流のように流れ込んでるね!

ドブスで名高いR34 GT-Rが3000万円

渡辺:コロナ禍でも、ほとんどすべてのスポーツカーの相場が高くなりましたね。R34のスカイラインGT-Rのビカもんに3000万円の値がついたり。 清水:すごいよなあ……。ドブスで名高いR34 GT-Rが3000万円。先日、首都高を大事そうにゆっくり走ってるのを見たけど、ドブス転じて宝石だね! オレ、あれが登場したとき、「グリルの形がウンチが出るときの肛門に似てる」って書いて、日産の人に大爆笑されたんだ。 渡辺:肛門が宝石になるんですから、カウンタックのアニバーサリーが3000万円は安いですよ。 清水:そう、安いんだよ! でも、オレが買ってからすぐ500万円くらい上がったらしい。 渡辺:アニバは狙い目だったと思います。今だと、初代アウディR8が500万円台から買えて狙い目かな。V10でも1000万円以下です。 清水:それは安いね! でもATでしょ? MTならなあ……。(中古車情報サイトを見て)あっ! R8のMTが1台だけある! 980万円だ! 渡辺:R8のMTはマジで希少だし、買いだと思います。 清水:世間的にはMTなんて完全に終わってるけど、カーマニアの世界では、MTであればすべて善し! 渡辺:MTっていうだけで取り合いですから。しかもバイデン米大統領の誕生で、ガソリン車禁止の流れが確定しました。 清水:いずれ、ガソリン車っていうだけで価値が出るかもしれない(笑)。なかでもMTの古いスポーツカーはすべて宝石だね! 渡辺:化石が宝石になる時代が来ましたね。怖いのは米中全面戦争くらいです。 清水:それは怖いね! そうなったら宝石が鉄クズになる! 渡辺:頼りになるのは金地金だけでしょう。 清水:でも、米中全面戦争はない!(笑)。逆もまた真なり! 我々カーマニアはEV化と逆を行く! 渡辺:ないほうに賭けましょう。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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