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日本のアウトバーン!新東名・新名神全線6車線化、時速120km完成への道のり

残りの区間の6車線化はどうなっている?

 では、残りの区間はどうなるのか。  政府は、新東名・新名神の全線6車線化の調査を進めているが、既開通区間のうち、トンネルや橋梁など構造物をすべて6車線で造ったのは、今回の区間のみ。その他の区間を拡幅するには、時間も費用も段違いになる。唯一、新名神の亀山西JCT-草津JCT間は、トンネル等を3車線×2で造ってあり、現在すでに拡幅工事中で、2022年度から順次6車線化される。時速120kmへの最高速度引き上げも行われる見通しだ。
亀山西JCT-草津JCT間

トンネルを片側3車線×2で掘っている新名神の亀山西JCT-草津JCT間(国土交通省発表資料より)

 また、民営化にともなう建設凍結により着工が遅れた、新名神の大津JCT-城陽JCT間および八幡京田辺JCT-高槻JCT間は、6車線に設計変更されたうえで、2023年度に開通の予定になっている。
新名神の大津JCT-城陽JCT間および八幡京田辺JCT-高槻JCT間

新名神の大津JCT-城陽JCT間および八幡京田辺JCT-高槻JCT間(NEXCO西日本発表資料より)

取材・文/清水草一
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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