ライフ

2度目の緊急事態宣言で絶望の淵に立つパブ・居酒屋業態の現実

飲食店全体でくくるのは効率が悪い

 緊急事態宣言の是非は個人では判断できません。感染拡大を抑えたいというのもわかりますし、日本よりも厳格なロックダウンをしても欧州では抑えられなかったので意味がないというのも一理あります。企業としては政府の指針に従うだけです。
閉店のお知らせ

協力できるところは協力して、なんとか生き残りたいと思っていますが……

 ただ、お願いできるとするなら、飲食店全体でくくるのは効率が悪いと考えます。1人で黙々と食べるラーメン屋やきちんと換気やソーシャルディスタンスの確保を行っているレストランならリスクは少ないのではないでしょうか。静かにグラスを傾けるオーセンティックバーも対策を行えばリスクを抑えられると思います。元から同居している家族が個室で楽しむのもありでしょう。  お酒を悪者にしてもウイルスを封じ込められるとは思いません。19時までならOKということで、余計密な状況になる可能性もあります。1920年にアメリカで施行された禁酒法の時代でも、皆お酒はやめませんでした。  本当にリスクのある行為を根拠のある数字と共に提示してもらい、そこだけは一丸となって回避する、というのが効率的な対策と思えます。これから1か月、お酒を出す飲食店は厳しい状況が続きますが、何とか生き延びることに集中したいと思います。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
1
2
おすすめ記事