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地方移住の先駆者・「ぼっちぼち村」作者が7年間で学んだ田舎暮らしの秘訣とは

―[ぼっちぼち村]―

ついに電子書籍『ぼっちぼち村』第1巻が発売!

週刊SPAで連載8年目に突入した「ぼっちぼち村」(旧「ぼっち村」)――。 ’13年に連載打ち切りが続いていた崖っぷの漫画家・市橋俊介氏が、これが最後のチャンスと田舎に移住し、自給自足の生活に孤軍奮闘するギャグ漫画……だったはずだが、結婚、出産、そして指定難病の開頭手術による1年間の農業禁止となり、気がつけば田舎で子育てとリハビリに励む淡々とした日々を記録する作風に。 最近の連載では、生真面目さゆえの空回り、市橋氏の唯一の持ち味である自虐ネタは影を潜め……立派なマイホームに住み、広大な2000㎡の農地を借りて、ロハスな漫画を目指しているようにも見える。 満を持して発売された電子書籍『ぼっちぼち村』1巻の表紙は、青い空に白い雲、のどかな田舎の風景を背に市橋村長、妻A子、長男B介が佇む。もはや連載打ち切りに怯える様子は伺えない。編集部のむちゃぶりで田舎に移住したはずなのに、40歳をすぎ再び人生の夏休みを満喫しているようだった。 コロナ禍で地方移住を考える人が増えた今、先駆者・市橋氏に田舎暮らしの極意、そして新刊『ぼっちぼち村』に込めた思いを直撃インタビューした。 ぼっちぼち村1巻 ――新刊発売(電子書籍ですけど……)をおめでとうございます! でも、これは表紙詐欺ではないですか? 自家製ジンジャーエールとか飲んでそうな雰囲気ですよ。おしゃれな農業漫画と勘違いして、Amazonでポチってしまったらどうするのですか? むしろそこが狙いです! ロハスな漫画だろうって、間違ってポチってもらえれば、計算通りです! 是非勘違いしまくって、連打連打でポチって頂きたいですね。 あと前作『ぼっち村』は、ごちゃごちゃしたギャグ漫画っぽかったので、タイトルも変わりましたし、そこからは離れたイメージを出したかったんです。 田舎の農的生活や、子育てのリアルさを感じてもらいたいという雰囲気で。 まあ表紙は詐欺なんですけど……。 ただあれですよ、自家製ジンジャーエールは実際に作ったことがあるんで、その意味では何ら問題はありません! 私は…、ぼっちぼち村は…、実はおしゃれな存在なのです! えぇ、夫婦ともに美大出身ですし!!(ドヤ顔)
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ぼっちぼち村からの風景

パクリの疑い? 表紙の真相を聞く

――夫婦で美大! 年中ジャージの市橋さんからは想像できないですが……。でも、この表紙どこかで見たと思ったら、高野文子『絶対安全剃刀』をパクッていませんか? え! 高野文子さん? 金と色にしか興味のない下劣なSPA!の編集さんが良くご存じで!  結論から申しますと、全く意識してません。 ただ私の拙作『漫画家失格』(双葉社)にも描きましたが、私が初めて漫画を描いて持ち込んで見てもらったのが、実は高野さんの旦那さんでもある編集者で、そこから最下層漫画家の道が始まりました。だから、まったく参考にしていませんでしたけど、似てしまうのでしょうかね?(再びのドヤ顔) ちなみに高野作品では「奥村さんのお茄子」がおすすめです。フリージャズのように進む展開。ぼっちぼち村の目指すところです!
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