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「お墓は参る人がいなければただの石」親の墓は子供が主体的に選ぶべき

【未来予想】終活に熱心な両親が墓を買い……近い将来の「墓守り」にため息

現在45歳のサラリーマン、素波太郎(年収500万円・妻40歳・娘4歳)をモデルケースに、10年後を「未来予想」してみた。今回は終活編。終活に熱心な両親が2つも墓を買い……。 =====  203X年9月30日、素波家代々の墓がある東北地方の古寺にて、伯母の法事に出た太郎。妻は生前の伯母と折り合いが悪く欠席し、娘はリモートなら参加してもいいと令和生まれならではの駄々をこねた。  かくして太郎にとっては久々の一人旅。旅の伴に人恋しくなるのは当然で、新幹線内ではやりの不倫交流サイトを漁り始めた。AIが薦めてくる相手は、太郎の琴線に触れる上玉揃いだ。  ところが一向に大人の話は進まない。プロフィール欄に馬鹿正直に「年収500万円」と書いたのでは、女たちの関心を引けない悲しい時代なのだ。  実家の父母とは寺で合流。 「今の家の近所の霊園に新たに墓を買ったぞ!」  久しぶりに会う父はだいぶ老け込んだ様子だったが、ハイテンションで墓の写真を見せる。 「2つも墓を見られんよ……」  思わずため息が出た。 =====
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「稼げなければ男じゃない」は過去の遺物に?
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