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「お墓は参る人がいなければただの石」親の墓は子供が主体的に選ぶべき

203X年「稼げなければ男じゃない」は過去の遺物に?

生き残り戦略

写真はイメージです

 もっと稼ぎたい。周囲から一目置かれたい。社会から必要とされたい。男たちは多かれ少なかれそんな気持ちを抱えて生きている。だが、男性学の専門家である田中俊之氏によれば、こうした感覚こそが生きづらさの源だという。 「男らしくあれという重圧によって生じるさまざまな悩みを研究するのが『男性学』ですが、中高年男性における男らしさは、社会的地位に集約されます。職種や勤務先の規模、収入や役職だけが男としての価値を測る物差しになる。  この状況では、社会的地位が低い者ほど、周囲から男として失格だと思われているのではと不安に駆られ、みずから人間関係を絶って、孤立していく傾向が見られます」

他人との比較を捨てよ

 昨今は働く女性の躍進が目覚ましく、「男性稼ぎ手モデル」は崩壊したにもかかわらず、いまだ社会には「稼げなければ男じゃない」と男を煽るメッセージが溢れている。  この強迫観念から逃れ、人生を心穏やかに過ごすには、他人との比較を捨てよと、田中氏は指摘する。 「年収やSNSの『いいね!』に顕著ですが、数値化できるもので人間の価値を測ると、自身を苦しめることにしかならないし、人付き合いも打算的になります。  大切なのは、自分なりの物差しを基準にした価値判断をすること。些細な趣味でもいいのですが、自分で試行錯誤しながら、納得のいくレベルまで行った。そんな自分を肯定してやる気持ちこそが、本当の意味でのプライドなんです」  自分にとっての幸せを、しっかりと定義して、なるべく身軽に生きてみようと試みることが、必要になっていくだろう。
佐藤信顕氏

佐藤信顕氏

【葬儀社代表・佐藤信顕氏】 厚労省認定葬祭ディレクター1級。YouTubeチャンネル「葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭」にて情報を発信中。著書に『遺体と火葬の本当の話』(二見書房)など
田中俊之氏

田中俊之氏

【社会学者・田中俊之氏】 大正大学心理社会学部人間科学科准教授。男性学の研究者として、著書や講演を通じ、男性が男性だからこそ抱えてしまう悩みや葛藤に日々向き合っている <取材・文/沼澤典史 山田剛志(清談社)>
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