母の「百カ日法要」。誰もいない実家で、押し寄せる記憶/鴻上尚史
母の「百カ日法要」。誰もいない実家で、押し寄せる記憶
去年の11月に母親が亡くなりました。
母親の「四十九日法要」は、コロナで難しいんじゃないかという弟の予想で、「百カ日法要」というものにかえてもらいました。
本当は、「お葬式をしたんだから、コロナ禍だし、その後の法要はいいんじゃないかな」と言いそうになったのですが、信心深い親戚の人達を前にして、言葉を飲み込みました。
先週の日曜日、緊急事態宣言の東京から、故郷の愛媛県に戻り、無事、「百カ日法要」をすませました。
母親の骨壺を、永代供養の供養塔に納めました。一昨年の12月に父親が亡くなっていて、供養塔の内部にある、整然と区切られた小さな区画の扉を開けると、父親の骨壺がありました。
母親の骨壺と並べて、扉を閉めました。
お墓を作る必要はない、というのは両親の希望でした。実際に、故郷にお墓を作っても、定期的に掃除・管理に戻れる時間的余裕はないだろうと思っていました。
これで、故郷の実家には誰もいなくなりました。
一人で、誰もいない実家に泊まる
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