更新日:2021年06月09日 20:38
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バー開業はいくらかかる? コロナ禍で新店舗をオープンしてみた

バーの開業にはいくら必要か?

 バーの開店に必要な資金は、600万~1000万円とも言われています。しかし、なかには300万円でオープンした知人もいます。10年前に原価BAR五反田店をオープンした際は2000万円借りて、そのほとんどをオープンまでに使い切ってしまいました。今回は、五反田店よりも2倍以上の席数のある三田本店のオープンでしたが、実は五反田店のときよりも安くオープンできました。これまで何店舗か出した経験と培ってきた人脈で、経費を抑えられたのが大きかったです。  もちろん、ここからも膨大な作業が山積みです。起業するなら個人事業の開始届や会社の設立が必要ですし、従業員を雇う場合は社会保険や雇用保険、労災保険への加入が必要です。ほかにもホームページの作成、SNSアカウントの開設、銀行口座の作成、クレジットカードやキャッシュレス決済の契約が必要ですし、お酒や食材の取引先も探さなければなりません。とはいえ、オープン前のこれらの作業は、実は苦痛ではありません。夢いっぱいの状態なので、とても楽しい時間と言えます。  以上が、バーをオープンする際の手続きになります。「飲食店をやってみようかな」と思っている人の参考になれば幸いです。コロナ禍においては、最初の集客が難しくなるので、厳しい戦いになると思います。しかし、コロナ禍が収束すれば、また多くの人は外食に戻ってきます。一時的には反動でV字回復するはずです。そのときのために、我々は可能な限りバーをオープンし続けようと思います。<文/柳谷智宣>
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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