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<純烈物語>レッドブルを飲んで奮闘する里見黄門様に仰天した名古屋の夜<第89回>

御園座

3/4~21まで名古屋・御園座で行われた「里見浩太朗座長公演」

<第89回>レッドブルを飲んで奮闘する水戸光圀公。自称・黄門様の孫が助さんになった日

 TBS系ドラマ『俺の家の話』に登場したムード歌謡グループ「潤 沢」をカヴァーしたMVが世を賑わせ始めた3月1日、純烈は一路名古屋へと向かっていた。4日より21日にかけて、御園座三月特別公演『水戸黄門~春に咲く花』へ出演。奇しくも「秘すれば花」からの“花”つながりとなる。  今年に入り手探りながらも有観客ライブを再開させ、映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』のプロモーションとともに新曲『君がそばにいるから』もリリースという流れの中で、4人は稽古を続けてきた。なんといっても、国民的テレビドラマの水戸黄門であり、しかも水戸光圀役は里見浩太朗。つまりは“ホンモノ”の黄門様と共演するのだから、とんでもないオハナシである。  2015年にBS番組で一度だけ一緒になったことがあり、業界の先輩に対し質問責めに遭わせるのが得意な酒井一圭は、芸能リポーターよろしく15分も独占取材を敢行。黄門様は、すこぶる機嫌よく話してくれたという。

里見浩太朗は「黄門様」であり『リーガル・ハイ』の服部さん

「でも、それは機嫌がよかったんじゃなくて、もともと里見さんってそういう方だったんです。僕らからすれば里見さんは、助さんだったり黄門様だったりと時代劇の人なんだけど、後上(翔太)に言わせると『リーガル・ハイ』の服部さんになるわけ。世代的に水戸黄門の里見さんを見ていないから。 『そうなんだよ。若い人からしたら、僕の時代劇時代のイメージがまったくないんだよ。世代によって僕が何者なのかが変わるって、面白いよね』と、純烈と話していた。そういうコミュニケーションがあって以来で、今回の出演はオファーがあってという形じゃなく、双方の関係があってそこから歩み寄った結果、出演させていただいたという独特な決まり方だったんです」  昨年、純烈は東京・明治座、名古屋・御園座、大阪・新歌舞伎座でコンサートを開催するはずだった。そして今年はその3座で座長を立て、自分たちは2番手のポジションで公演をおこない、2022年には純烈が座長を務める舞台を同じく3ヵ所でやるという、ホップ・ステップ・ジャンプを描いていた。  それがコロナ禍に見舞われ白紙となったものの、御園座に関しては里見座長のもとで当初の予定通りに開催。むしろ7月の明治座公演の方が、1年早まった形となる。
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水戸光圀公の“孫”である酒井一圭
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(すずきけん)――’66年、東京都葛飾区亀有出身。’88年9月~’09年9月までアルバイト時代から数え21年間、ベースボール・マガジン社に在籍し『週刊プロレス』編集次長及び同誌携帯サイト『週刊プロレスmobile』編集長を務める。退社後はフリー編集ライターとしてプロレスに限らず音楽、演劇、映画などで執筆。50団体以上のプロレス中継の実況・解説をする。酒井一圭とはマッスルのテレビ中継解説を務めたことから知り合い、マッスル休止後も出演舞台のレビューを執筆。今回のマッスル再開時にもコラムを寄稿している。Twitter@yaroutxtfacebook「Kensuzukitxt」 blog「KEN筆.txt」。著書『白と黒とハッピー~純烈物語』『純烈物語 20-21』が発売

純烈物語 20-21

「濃厚接触アイドル解散の危機!?」エンタメ界を揺るがしている「コロナ禍」。20年末、3年連続3度目の紅白歌合戦出場を果たした、スーパー銭湯アイドル「純烈」はいかにコロナと戦い、それを乗り越えてきたのか。

白と黒とハッピー~純烈物語

なぜ純烈は復活できたのか?波乱万丈、結成から2度目の紅白まで。今こそ明かされる「純烈物語」。

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