更新日:2021年03月06日 10:10
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<純烈物語>コロナ時代をどう生きたのか? メンバー、スタッフ、ファンの思いが一冊に<番外編>

純烈書影

<番外編>コロナ時代の2020年をどう生きたか純烈を通し語られる「熱量」MAXの一冊

 毎週当連載をご愛読いただいている皆様、ありがとうございます。2019年12月20日に発刊された『白と黒とハッピー純烈物語』に続く書籍化第2弾『純烈物語20-21(ニーゼロニーイチ)』が、3月9日(火)より順次全国発売となります(Amazonは3月7日)。  今回は、番外編として発刊にこめられた思いを執筆者の立場から綴らせていただきたく思います。まず何より先にお伝えしたいのは、この一冊は新型コロナウイルスの影響を受けながら停まることなく前向きに進み続けた純烈の姿勢と、メンバーとふれあえるライブという場を失いながら、それでも離れずに応援し続けたファンの情熱が生み出したものという事実です。  本来ならば、グループとしての活動ができなくなった時点で連載は終了していたかもしれません。でも4人は違う形を模索し、今やれることに向き合ってコロナ禍と戦い続ける道を選びました。  黒から白に転じることでそこに物語が生まれる。既刊『白と黒とハッピー純烈物語』では、売れなかった時代やスキャンダルを乗り越えてつかんだ紅白歌合戦出場という夢によって、それが描けました。  ところがコロナの存在は、白と黒といった価値観を覆いつくしてしまうほどの厄介なシロモノ。とてつもない敵と、エンターテインメントにかかわるすべての者たちが戦わなければなりませんでした。

対戦相手は“2020年”という時代

 本のタイトルから「白と黒とハッピー」を外したのはそれが理由。純烈としてハッピーを求めるための対戦相手が“2020”という時代そのものに変わったのです。  ならばその過程を追い続け、記録として残すのが連載の使命と悟りました。同時に、この機会だからこそ純烈を支える人々の話も聞いて、伝えられるはず。  4人がライブではなくバラエティー番組に出演したり配信ドラマを作ったり、そして映画にも着手したりと活動の幅を広げたように、連載でもメンバー以外のドラマが語られました。  レコード会社のアーティスト担当、もっとも時間を共有するマネジャー、紅白に出場するための楽曲を授けた作家、スーパー銭湯ライブの場を提供し続ける施設、さらにはファン目線による純烈への熱い思い……そこで描かれたものは、このグループの深みを味わう上でどれも知っていただきたい内容でした。  必然的に幅広い取材活動となり、パソコンに保管されている音声ファイルを調べたところ、メンバー以外のインタビューも含め16時間49分という膨大な時間に。それらをテキスト化し、56回分の物語として皆様にお届けする一年間でした。
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(すずきけん)――’66年、東京都葛飾区亀有出身。’88年9月~’09年9月までアルバイト時代から数え21年間、ベースボール・マガジン社に在籍し『週刊プロレス』編集次長及び同誌携帯サイト『週刊プロレスmobile』編集長を務める。退社後はフリー編集ライターとしてプロレスに限らず音楽、演劇、映画などで執筆。50団体以上のプロレス中継の実況・解説をする。酒井一圭とはマッスルのテレビ中継解説を務めたことから知り合い、マッスル休止後も出演舞台のレビューを執筆。今回のマッスル再開時にもコラムを寄稿している。Twitter@yaroutxtfacebook「Kensuzukitxt」 blog「KEN筆.txt」。著書『白と黒とハッピー~純烈物語』『純烈物語 20-21』が発売

純烈物語 20-21

「濃厚接触アイドル解散の危機!?」エンタメ界を揺るがしている「コロナ禍」。20年末、3年連続3度目の紅白歌合戦出場を果たした、スーパー銭湯アイドル「純烈」はいかにコロナと戦い、それを乗り越えてきたのか。

白と黒とハッピー~純烈物語

なぜ純烈は復活できたのか?波乱万丈、結成から2度目の紅白まで。今こそ明かされる「純烈物語」。

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