カーライフ

「車検通りませんよ」中古車店で購入した車に60万円の“勉強代”が痛すぎる

「これは勉強代です」

悩み Aさんのロードスターには事故歴がある。が、Aさんの目にはきちんとレストア(※復旧)されていると見えた。また、中古車店のスタッフからはこのようなことも言われた。 「次の車検に通るようにしてありますから」  しかし、結果としてその言葉は嘘だった。もはや車高調整どころではなくなり、Aさんはパーツ交換に約60万円という費用を投じることに……。 「憤慨している、というよりもはや笑ってますよ。まあ、これは勉強代と割り切らなければと思います」  Aさんは会社員で、安月給というわけではないが高給取りというわけでもない。まさに「ザ・中流」といった具合の人物である。中流にいる人にとっての60万円は、やはり痛い。

走行距離より事故・整備歴

 最近ではネットオークション等でも中古車が出品されるようになった。 「ネットオークションで買うクルマは危険」と言われているが、実際は実店舗でも同様のトラブルが発生している。では、信用できる店とそうでない店を見分ける方法はあるのだろうか? 「それを知っていればこんな目には遭っていなかったと思うのですが(笑)、とりあえず事故歴について詳細かつ丁寧に話してくれることですね。日本は走行距離の大小が中古車査定に響きますが、海外ではそれよりも“今までの整備記録書類”がモノを言うそうです。結局はそういうことなんじゃないかと……」  確かに、中古車に対して走行距離を最重要視する発想は日本独特のもの。たとえばCSで放送されている海外の自動車関連番組を観てみると、整備記録の有無で査定額が大幅に変動することはあっても、走行距離はあまり問題にされない。一般ドライバーにも「履歴に問題のある2万km」より「大事に扱われた結果の8万km」を優先する発想が根付いている。  が、何よりも大事なのは「スタッフの態度」かもしれない。そのクルマについてマイナス要素になることでも包み隠さず、面倒臭がらず説明してくれるスタッフの有無が最も重要な部分である。<取材・文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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