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18歳で激安中古ロールスロイスのオーナーになって辛かったこと、楽しかったこと

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。現在、38万円で購入したセルシオに乗っている私ですが、実は元ロールスロイスオーナーであります。私は、そのロールスロイスに実質10万円で乗ることができたのですが、その様子は以前の記事でお伝えしたとおりです。  そこで今回の記事では、金銭的な面ではなく、オーナーになったからこそ分かる楽しさや、辛さなど、経験を主にお伝えしたいと思います。

ロールスロイスを2004年に50万円で購入

 私が購入したロールスロイスは、「シルバースパー」というモデルで、1989年に販売された個体でした。

1989年式ロールスロイスシルバースパーは、クラシカルで美しい

 シルバースパーは、1980年から1998年まで製造されたモデルで、同じ世代のシルバースピリットのロング版にあたります。この世代は「SZ系」と呼ばれ、ロールスロイス社が最後に独自開発した4ドアセダンとして、今ではマニアから高い評価を得ているといえます。  この「SZ系」には、大きく5つの世代が存在し、年式によっては名称が変更されています。 ①登場から1989年までのモデルが「シルバースパー」 ②上記のうち、1987年頃からのモデルがインジェクション仕様(それ以前はキャブレター) ③1990年から1993年までのモデルが「シルバースパー2」 ④1994年から1995年までのモデルが「シルバースパー3」 ⑤1996年からの最終モデルが「シルバースパー」  ③以降はコンピュータが導入、④以降はエアバッグが標準装備となり、最終モデルは様々な箇所が大幅に改良されています。  今となっては、89年式までの無印シルバースパーが、壊れるリスクとなる箇所が少なかったり、オリジナルのクラシカルさが評価されるなど、一定の人気がある様子。けれども、私が購入した当時は、この無印スパーが最も不人気だったのです。  1989年当時の定価は約3000万円だったのですが、その車両を私は2004年に50万円で購入しています。

コーンズのステッカーがいい感じ

 ということで、実際にオーナーだった私がロールスロイスに乗っていたときに感じたことをお伝えしたいと思います。

ロールスロイスオーナーとして辛かった点

 ロールスロイスのオーナーとして辛かった点ですが、これは多々あります。いくつもの点があるので、順を追って説明したいと思います。 ●辛い点その1 普段遣いできないフラストレーション  シルバースパーは、ロールスロイスといえども、その見た目は普通の4ドアセダンのように見えます。全長約5400m、全幅約1880mと、大きなクルマの部類に入りますが、ベンツSクラスなど「Fセグメント」のクルマと同程度のサイズです。    そのため、私は購入する前に、ベンツSクラスやセルシオのような感覚で普段遣いできるのではと考えていました。しかし、実際乗ってみると、なにかと気を遣うクルマだということがわかりました。どこに行くにも「このクルマで行って大丈夫だろうか」と考えさせられるのです。  例えば、都心に行く際などは、あのデパートの駐車場に駐車できるだろうかと思い、結局別のクルマで出かけることが多かったのです。

インパネ部分にあるキーシリンダーが萌え。ブレーキペダルには「RR」ロゴがあるが、これは1920年代のシルヴァーゴーストも同様

 また、スピード感もかなりあり、快適に走れる速度は普通のクルマよりかなり遅い速度域だと言えます。同じ年式のクルマよりも設計の古さを感じ、普段遣いの感覚で乗ると、それが味とは言えないストレスとなってしまうのです。  そして、この普段遣いできないという点は、さまざまなフラストレーションを生みます。  例えばドンキホーテに行く際などもそうで、気軽にロールスロイスで行けないため、わざわざ他のクルマで行く必要があるのです。    私がロールスロイスに乗っていた2004年当時のドンキホーテには、今よりも高級車に乗った若者が多く集っていました。そして、そのなかにロールスロイスで行けば一目置かれるとも思ったのですが、気合を入れてロールスロイスで行くと、そのような若者はおらず、別のクルマで行ったときに限ってそういう人に遭遇したのです。  それは、ドンキホーテの例だけでなく、友人を乗せる際も同様でした。今こそロールスロイスだったら面白かったのに、と思うときに限って別のクルマで移動しているということが多かったのです。
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意外と夜は目立たない…
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もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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