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年収10%アップで転職するコツ。副業で月5万円稼ぎ、FIRE目指す

モノを売って稼ぎ、モノを捨てて固定費を節約

FIRE

“積ん読”となったり、捨てづらい本なども誰かに譲るか売る。メルカリでは大手古書店と違い必ず数百円~千数百円の値段がつく

 一日でも早く日本版FIREを実現するために必要な節約と収入増。その2つを実現するのが、実はミニマリズムという生き方だ。このモノを減らし、小さな暮らしを実践するミニマリストの佐々木典士氏に聞いた。 「確かに、僕のツイッターのフォロワーにも、FIREに興味がある人が多いですね。モノを手放せば狭い部屋でも快適に生活ができるし、引っ越しもラク。地方に移住すれば1万円台の賃貸ワンルームだってたくさんあるので、住居費は削れますよね」  もっとも、今でこそミニマムな生活を送る佐々木氏だが、8年前までは本やCD、メモすら捨てられない、大量のモノを所有する“マキシマリスト”だった。 「当時は部屋も汚く掃除も苦手でしたが、ミニマリズムに出合って感銘を受け、部屋の中の95%のモノを手放したんです。モノがなくなったら掃除も好きになりました。苦手意識があった掃除や家事が楽しくなったのは大きな変化で、自己肯定感が上がりましたね」

手放すことを考えてモノを買う

 しかも、モノを減らす過程で得るものは、まだあるという。 「僕は『捨てる』ことが嫌いなので、『手放す』ようにしています。不用なモノは、まずメルカリで売ったり、ジモティーで無料で譲っています。タダなら受け取ってくれる人は意外と多くて、そういう人との間には物語が生まれるから楽しいんです」  佐々木氏が言う物語とは、人と人との繋がりのことだ。 「SNS経由で軽自動車を無料で譲ったときは、相手の建築中の家にお邪魔したり、実家にあったピアノは、とある福祉施設でまだ現役です。母親の嫁入り道具の化粧台も、近所の夫婦が使ってくれているんです。大切なモノをただゴミ袋に入れて捨ててしまうのは痛みを伴いますが、手放したモノが誰かの役に立っていると思うとほっこりしますね」  まずは手放すことを考えてモノを買うという佐々木氏。自分にとって本当に大切なものは何かがわかる人が真のミニマリストなのだろう。
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粟野友樹氏

【組織人事コンサルタント・粟野友樹氏】 組織人事コンサルティング「Seguros」代表。約500人の転職を成功に導いた実績を誇る。複数企業での採用人事経験をもとに個人の転職や企業の採用を支援
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小林昌裕氏

【副業支援コンサルタント・小林昌裕氏】 副業アカデミー代表。’09年から20あまりの副業を実践。『サラリーマン副業2.0人生が好転する「新しい稼ぎ方」』(PHPビジネス新書)など著書多数
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佐々木典士氏

【ミニマリスト・佐々木典士氏】 作家、編集者。モノだらけの生活を送っていたが、34歳のときに覚醒。書著に『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』『ぼくたちは習慣で、できている。』など <取材・文/真島加代・沼澤典史(清談社)>
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