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1億8000万円、50歳でFIRE達成「定年で貯金3000万円の現実に奮い立ち」

今、労働に縛られずに自由な生活を夢見る人が増えている。欧米を中心に世界的流行を見せる「FIRE」理論は「節約し、カネを貯め、そのカネを投資に回し、カネにカネを稼いでもらい早期リタイアする」というもの。果たして我々日本人にこれが可能なのだろうか? 大学生の子供を抱えながら昨年1月にFIREを達成した男性に話を聞いた。

大学生の子供を抱えながら50歳でセミリタイア生活に

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写真はイメージです

 首都圏在住で年収1350万円のサラリーマンだったtotipu氏(50歳)は、昨年1月にFIREし、その純資産(総資産から所有不動産のローンを引いたもの)は、1億8000万円を超える。不動産会社の駆け出し営業マン時代にファイナンシャルプランナーの資格を取得したのをきっかけに、自分のライフプランを見直したそうだ。 「住宅ローンを払うと、大した贅沢はしなくても60歳の定年時に預貯金が3000万円程度しか残らないという試算結果に愕然とし、投資を真剣に検討し始めました」  また、30代半ばでの地方転勤も背中を強く押したという。 「購入したばかりのマイホームを賃貸に出すハメになり、妻が近所で築いたママ友の人間関係も断絶。子供は幼稚園の友達と別れることに。サラリーマンの呪縛を強く感じた出来事でした。その頃からFIREを考え始め、株や不動産投資を本格的に勉強するようになったんです」

アパート経営と家業に精を出しながら自由な生活を謳歌

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会社員時代の年収は1350万円だったtotipu氏。41歳で購入したアパート1棟目は利回り9.5%、2棟目は8.6%を達成。49歳でセミリタイア

 その後、東京本社に転属。リサーチを重ね、家賃が大幅下落する心配のない入居済み築浅中古物件に狙いを定めて物色。’11年にアパート1棟目、’14年には2棟目を購入し、それぞれ約5年で投資した自己資金を回収し、仮想通貨で1700万円、株で2200万円、投資信託400万円の利益を出し、時に1000万円の損失を被りつつも資産を増やしてきた。  だが、資産が1億円を超えても、なかなか会社を辞める踏ん切りがつかなかったとか。 「’19年の父の死をきっかけに家業を継ぐことになり、子供たちの教育費のメドも立ったところだったので、サラリーマン生活27年目でようやくリタイアを決めました。以前はすれ違いが多かった家族ですが、今は頻繁にコミュニケーションが取れ、送り迎えや家事などの些細なサポートもできるようになり満足しています」  49歳でセミリタイア後は、「増やす投資」から「減らさない投資」にギアチェンジ。アパート経営と家業に精を出しながら自由な生活を謳歌しているという。 【totipu氏(50歳)】 妻と大学生の子2人を持つ50歳。ブログ「スマートセミリタイア」で情報を発信中 <取材・文/松嶋千春(清談社)> 様々なメディア媒体で活躍する編集プロダクション「清談社」所属の編集・ライター。商品検証企画から潜入取材まで幅広く手がける。
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