更新日:2021年10月03日 10:32
エンタメ

アイドルのセカンドキャリア問題、就職先でセクハラ「あんまり可愛くないね」

「自分は特別な存在」と勘違いしてアルバイトもできない

ライブ

※写真はイメージです(以下同)

 一般的な知名度はなくとも、自分を応援してくれるファンは自分のことを神の如く崇めてくれる。そのため、「自分は特別な存在なんだ」と大きな勘違いをしてしまうのだ。  アイドルのA子は、常に変装をして、誰かに自分がA子だとバレることを恐れていた(実際にバレたことは一度もない)。  アルバイトをすることは「ファンに会いたくない」と避け、撮影会やオフ会のみで生計を立てていた。だが、そういったコア層に向けた会も回数を多く重ねるうちに、参加者が減ってしまうこともある。当然、飽きられてしまうからだ。  そして生活が苦しくなったA子は、パパ活を始めた。  当初は「この私が普通のバイトなんてできない。ハイスペックなパパに存分なお手当をもらう」と言っていたが、最近では「君くらいの知名度なら3万円が妥当だよ」と買い叩かれはじめていると聞いた。  彼女はそれでも自分の理想にマッチするパパを探し求め、家賃を滞納している……。  つまり、“一般社会との認識のズレ”を戻すのがいかに大変かということだ。

婚活をしても「親に君を紹介できない」

恋愛 筆者の場合は、“現役グラドル”という肩書がライターの仕事にも活きている。キャラクターとしてはもちろん、こうした芸能界の裏話やコネクションを頼りにされている実感もある。  だが、プライベートではマイナスなことも多い。取材を兼ねて「婚活」をしてみたら、本気でハマってしまい、いい感じの人ができた。  ところが、筆者が「吉沢さりぃ」だということがバレてしまい「親に君を紹介できない」と言われてしまった。そこで初めて、自分の仕事の世間からの見られ方、現実を知った。
吉沢さりぃ

婚活中でもあるのだが、こちらが「グラドル」と相手が知った瞬間、断られてしまった

 アイドル戦国時代と言われて久しいが、東京で歩いている少し可愛い女の子たちは、ほとんどがアイドルや撮影会モデルなど、何かしらタレント活動をしている気がする。  それだけ増えすぎてしまったわけだが、全員が全員売れて、そのまま生き残れるわけもない。それは無理だ。自分の意志や状況で辞めなければいけなくなってしまう人のほうが圧倒的に多い。  しかし、セカンドキャリアはどこで何をすればいいのだろうか。人気アイドルグループの元メンバーは一般社会に馴染めず、犯罪に走ってしまった。「ついにきたか……」というワケだ。  アイドルたちの受け皿となり、その経歴が活かせる職業が増えていかないだろうか、と切実に思う。<文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
1
2
おすすめ記事