エンタメ

これはゴールかもしれない……韓国ドラマにまたしても傑作誕生/明石ガクト

ヴィンチェンツォ

『ヴィンチェンツォ』より

『ヴィンチェンツォ』

これはゴールかもしれない……韓国ドラマにまたしても傑作誕生

 一番好きなパスタの太さは1.6㎜、ワンメディアの明石ガクトだ。  思えば、いつも「これがゴールだ」と思えるものを探し続けてきた人生だった。三脚はマンフロット、装飾品はクロムハーツ、靴下はスマートウール……自分にとってのゴール、バカボンのパパ的に「これでいいのだ」と言い切れるものが発見できたぶんだけ、自分の幸せを測るオリジナルの物差しが持てるようになる。その物差しを人は“価値観”と呼び、自分の人生を豊かだと思えるかはそれ次第なんだ。  これまでたびたび、韓国コンテンツについて書いてきた。いよいよドラマでゴールを見つけたのか?って思ったSPA!読者の皆さん、ちょっと待って。まさにそのとおりなんだ。長い旅路の末に、僕はついに『ヴィンチェンツォ』でゴールに辿り着いたかもしれない。

『梨泰院クラス』『愛の不時着』のあの人が登場

 僕は画面を食い入るように見つめていた。数々の名作ドラマを手がけてきたスタジオドラゴンが、自ら創り上げてきたその高いハードルを、こうもあっさりと越えてくるのか? あの『梨泰院クラス』の悪の権化だった会長が、弱者の味方の人権派弁護士に。あの『愛の不時着』のクセ強めの曹長が、やっぱりクセが強いビル住人に。韓国の役者がその高い演技力で、過去の物語を上書きしていく。  ゴールだと自分が考えていたものは、時に新たなスタートラインになる。そうやって人類は価値観を更新し続けて、次の高みを目指し続けてきたのだ。 『ヴィンチェンツォ』という物語は、韓国ドラマの次の時代を開いた傑作として語り継がれるだろう。それを目撃して、人生を豊かにするかどうかは、君の物差し次第だ。 ●『ヴィンチェンツォ』 韓国系イタリア人の弁護士が、母国の巨大組織に正義の鉄槌を下すべく繰り広げる戦いを描く。Netflixにて独占配信中(1話約80分)’82年、静岡県生まれ。上智大学卒。’14年、ONE MEDIAを創業。近著に『動画の世紀 The STORY MAKERS』(NewsPicks Select)がある

Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事