『スタートアップ:夢の扉』
韓国のシリコンバレーを舞台に描くスタートアップの理想と現実

『スタートアップ:夢の扉』より
こう見えて実はCEO、ワンメディアの明石ガクトだ。ここ数か月、韓国ドラマ専門コラム化してるからどうせ今回もそうなんだろ?って思ったSPA!読者の皆さん、ちょっと待って。確かに僕もその件に関しては若干の気まずさを感じてるんだけど、こればっかりは避けて通れない……今回も韓ドラだ!
メルカリやBASEみたいな株式市場を盛り上げるような存在が現れたり、有名人と起業家が付き合ったり結婚したり……スタートアップという言葉に華々しいイメージを持つ人も増えてきたかもしれない。ドラマ『スタートアップ:夢の扉』はまさにそんなスタートアップに挑戦する若者たちを描いた作品だ。
カネも学歴もコネも、何にも持ってねぇヤツらが自分たちのアイデアと情熱と工夫で一発逆転できるのがこの世界の面白いところ。だけどどんなにキラキラした会社も最初は泥にまみれるような頑張りをしている。本作はそんなスタートアップの理想と現実を丁寧に描いている。専門用語も劇中でいい感じに説明が入るので、これを観れば新聞読むより詳しくなれるかも!?
制作はこの連載でも紹介した『
愛の不時着』『
キム秘書はいったい、なぜ?』など、韓国ドラマのヒット作を連発しているスタジオドラゴン。そもそも同社自体がドラマの産業構造そのものを変革しようとチャレンジしている会社でもある。僕が起業したワンメディアも動画という新しいビジネスに向き合うスタートアップだ。ドラマを観て「クソみたいなあの頃」を思い出して今年のラストスパート、ハングリーにやり抜いていくぜ!
●『
スタートアップ:夢の扉』
競争の激しい韓国のハイテク業界でビジネスを立ち上げた若き起業家たち。すべてを手に入れるには前進あるのみ。
Netflixにて配信中
’82年、静岡県生まれ。動画メディア「
ONE MEDIA」CEO。最新刊『
動画の世紀 The STORY MAKERS』(NewsPicks Select)が発売中