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ステイホームで認知症に!?コミュ力不足、デジタル依存症で知らぬ間に加速

体内時計のズレも“脳疲労”の原因

ステイホーム認知症

コミュニケーション不足による孤独感が脳に与えるストレスも大きい。放置すると、うつ病や適応障害などの発症リスクも

 では、脳の老化を抑制し活性化するには何をしたらいいのだろうか? 樺沢氏は次のように語る。 「人間は長期的なストレスに対応する方法を持っていません。緊張とリラックスがバランスよく続くのが心身ともに良好な状態。スマホゲームは気晴らしにはなりますが、一日1~2時間程度にとどめておくべきでしょう。  また、ステイホームで夜更かしをする人が増えました。体内時計のズレも“脳疲労”の原因です。脳を活性化させるセロトニンの分泌を促すためには、太陽の光を浴びて体内時計をリセットすることが重要。朝起きたら1時間以内に5~15分程度の散歩をするのが効果的です。出勤時はなるべく日光の下で、速足で歩くことを意識するといいでしょう」

コロナ自粛生活下では意識して“脳トレ”を

 川島氏はこう語る。 「ICT社会では、脳のトレーニングを意識することが重要。新聞や本、雑誌などの活字を速読みするのは、手軽にできる脳トレです。ただし、画像が多用されたネットニュースなどの文章は視覚情報が分散されて逆効果。電子書籍も、活字だけのものを選ぶといいでしょう。  科学的研究に基づいて開発された脳のトレーニングを継続的に行うことで、認知症予防や日々の集中力を向上させる効果が期待できます。脳トレアプリを一日5~10分行うと、心が若い頃のように元気になり、記憶力が高まることもわかっています」  対面コミュニケーションが欠乏し、ストレスフルな日々が続く自粛生活。その中で必要なのは、いかに脳を老化させずに過ごすかということなのかもしれない。
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ステイホーム認知症を防ぐためのポイント
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