デジタル

ドラクエ、FFの陰で天下を取れなかったファミコンRPGたち

『桃太郎伝説』

1987年10月/ハドソン
桃太郎伝説

数々のパロディが入った『桃太郎伝説』

 昔話の「桃太郎」をパロディ化したハドソン初のRPG。監督は当時「週刊少年ジャンプ」の読者投稿コーナー「ジャンプ放送局」でおなじみだったさくまあきらさん。いろいろな昔話が混ざったギャグ満載のにぎやかな内容で、ミリオンセラーを記録しました。 「びんぼうがみ」は敵として初代『桃太郎伝説』から登場。「きんぎんパールプレゼントのオニ」「あかおにホーマー」なんて敵もいました。ちなみに「スリのぎんじ」もこのときからイベントキャラとして登場しています。 『桃太郎伝説』自体は、『2』(1990年/PCエンジン)や『新桃太郎伝説』(1993年/SFC)などが発売されていますが、今ではスピンオフの『桃太郎電鉄』(1988年/ファミコン)のほうが国民的ボードゲームに発展していますね。

『MOTHER』

1989年7月/任天堂
MOTHER

アメリカ的な雰囲気が新鮮だった『MOTHER』

『MOTHER』は、コピーライターでのちに徳川埋蔵金発掘でも人気者となる糸井重里さんがデザイン・シナリオを手がけたRPG。現代アメリカを舞台にしたポップな世界観とどこか哲学的なセリフ回し、そして心を打つ音楽。『ドラクエ』的RPGが増えるなか、唯一無二の存在感がありました。  シリーズは『MOTHER3』(2006年/GBA)で完結しましたが、いまだに新たなグッズが発売されるなど国内外を問わず根強い人気があります。糸井さんは「『MOTHER4』はありえない」と明言していますが、なんらかの形で次代につながってほしいなあと。
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押井守が手がけたあのRPG
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