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スポーツ化と商業化の進むMCバトル。MC漢は社会に“コマ扱い”されないために「ヒップホップ連盟」の設立を目指す<ダメリーマン成り上がり道#45>

ヒップホップを「コマ扱い」するメディア

――正社員さんがテレビをイヤになったのはどういう部分ですか。 正社員:「頼み方がスゴく雑で横柄なこともあったし、『ホントに俺のこと必要だと思ってんのかな?』と感じることもあったし。『とりあえず呼ばれてる感じ』なんですよ」 漢:「『コマだな』って感覚でしょ?」 正社員:「そうですね。コマ扱いされてると感じることが多かったです」 漢:「だから、そこも戦いだよ。『なら自分の大会ではこういうことをやってやろう』って意識でいいと思うんだよね。テレビはテレビ。もう本当に決まったフォーマットだから、そういうものと思うしかない」 正社員:「もうちょっと向こうから『出てください、お願いします』と言われる立場にならなきゃダメだと最近は思います」 漢:「だからヒップホップがまだまだナメられてるんだよね。それが組合の話にもつながるんだけど、俺らがナメられないように、対等な組織を作っていかないといけないんだよ」 <構成/古澤誠一郎>
戦極MCBATTLE主催。自らもラッパーとしてバトルに参戦していたが、運営を中心に活動するようになり、現在のフリースタイルブームの土台を築く
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