外で酒が飲みたい、女性と会いたい。「我慢ができない」に潜む罠
コロナ禍による経済活動の自粛や縮小が今なお続いているが、「もうそろそろ我慢の限界」と感じている人は少なくないだろう。
「コロナ禍で飲食店の多くが休業や時短営業をする中、いわゆる“ぼったくり店”は通常通りに営業をしていました。普段なら怪しいキャッチが客引きをしている“ぼった店”ということで、よほど事情に疎い人しか行くことはなかったのですが、他の店が全部休みになり、行く場所がなくなった人々がぼった店に吸い寄せられていました」
東京都内の繁華街にある飲食店店長・小林文和さん(仮名・20代)が、近隣にあるぼったくり店について明かす。
もっとも、ぼったくり店もコロナ禍では強引な客引きなどに頼らなくとも人が入るため、普段よりはぼったくる額も低く抑えられていた。客も「多少高いのは仕方がない」と、すすんでぼったくり店の暖簾をくぐるというのだ。
しかしここに来て、長らく続く時短営業や休業の要請に耐えきれなくなった飲食店が、自治体や行政の要請を無視して営業を再開し始めた。もはや、わざわざそういう店に行く必要もなくなった。
だが、転んでもタダで起きないのがぼったくり店だ。
料金が通常よりも高くとも割り切って飲む人がいる一方、女性と飲みたい、あわよくば……という下心をもった人たちが、ぼったくり店に連れられて酷い目に遭わされるケースもあるという。
「私の店のお客さんで、どうしても外に飲みに行きたくて、一緒に飲んでくれる女性をネットで探したところ、彼女に連れて行かれたのがぼったくり店だったそうです。いくら会計が高額でも、初めて会った女性がいる手前、支払いを拒否できなかったとか」(小林さん)
コロナで人との接触機会が減り、出会いもないなかでマッチングアプリの利用者が増えているという話もあるが……。そこに罠が潜んでいる可能性もある。
家でジメジメと一人飲みをするより、外でパーッとハジけたい……そんな「我慢ができない」人もいる。しかしながら、なかには繁華街でトラブルに巻き込まれてしまうケースもあるという。
「多少高いのは仕方がない」と割り切って酒を飲む人も
女性と飲みたい下心からトラブルに
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