更新日:2021年09月03日 12:40
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2年で8億4000万円…カリスマキャバ嬢逮捕で注目が集まる違法キャバクラとは

ボッタクリと違法営業

キャバクラ

写真はイメージです(以下同)

 その一方で、動揺をあらわにしたのは現在は大阪で専業主婦をしているという32歳の元キャバクラ嬢の女性だ。 「私が20代前半の頃は、ぼったくりとか時間外営業のキャバクラなんて当たり前のようにあったのですが、2019年からは大阪府警がぼったくり店の摘発に力を入れて激減したと聞いています。なので、今回のニュースを見て歌舞伎町にはまだこういう店が残っているのかとビックリしましたね。  私も過去にぼったくりキャバクラで何度か働いたことがあるのですが、中でもひどかった店が。料金は1セット5000円、ボトルも6000円~と普通なのですが、メニューの1番下に小っちゃい字で『レディースドリンク 5000円』と書いてあるんです。  女の子もドリンクを頼みまくるので案の定、客は会計のときにブチ切れ……。でも、時給5000円で営業時間は夜8時~朝5時までなので1日働くとかなり稼げましたね。でも普通のキャバクラの店内には必ず貼ってある営業許可証が一切見当たらなかったんです。そこで違法店かなと勘付いて、怖くなって1週間ほどでやめちゃいました」  筆者も夜の街で長い間、取材を続けているが数年前に比べると違法店と思われるようなキャバクラはすっかり摘発されたように感じていた。  今回、逮捕された桜井野の花は昨年3月、元女性従業員に給料の未払いを巡ってトラブルになっている。その件も含めて時間外営業も、コロナの影響で客足が遠のき売上が激減した影響なのだろうか。

キャバクラが違法営業するワケ

 営業許可を取ればいいだけの話なのに、なぜ違法営業するキャバクラはなくならないのだろうか。その辺りの事情を風俗営業の事情に詳しい『風俗開業経営マニュアル 極秘公開』の著者であるライターの高木瑞穂氏に聞いた。 「違法営業と呼ばれるものの代表的な例として、深夜営業と無許可営業があります。キャバクラは風営法の営業許可を受けて営業しているのですが、エリアによって異なりますが24時までというように深夜営業ができません。また、エリアによっては営業許可が下りない地域もあります。  2号営業の許可を受けた店が深夜に営業をすれば時間外営業でアウトです。また、営業許可を得ずに飲食店の許可だけで女性の接待を伴う営業、いわゆるキャバクラを営業した場合ももちろんアウトです」
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キャバクラのピークタイムは22時から
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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