更新日:2021年09月03日 12:40
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2年で8億4000万円…カリスマキャバ嬢逮捕で注目が集まる違法キャバクラとは

キャバクラのピークタイムは22時から

 では、なぜそうした違法行為をしてまで違法な営業を続ける業者はいるのだろうか。その理由はキャバクラがピークを迎える時間が22時以降だからだという。 「コロナ前まではキャバクラのピークタイムは22時からだったんです。一杯飲んでメシを食ってからさぁ遊ぶぞ!みたいなノリですね。そうなると、24時までの営業だと2時間くらいしか遊べないんです。だから、お客さんが帰るくらいまで深夜1時、2時くらいまで看板は消して緩く深夜営業をする店はごくごく普通のことでした。  摘発された店のメイン客は同業者だったと聞きます。こうしたキャバクラの関係者が行くキャバクラというものもあり、そういった店は必然的に違法営業している店となります」

“グレー”な方法で営業する店も

 中には“グレー”な方法で営業をする店もあるという。 「飲食店の許可だけでキャバクラ営業する店は、女のコを店は雇っていない、たまたま遊びに来ていた女のコが客の男と仲良くなって一緒に席に座って飲んだという建前でやっているところも多いんです。そういう店は女のコは横に付かず、基本的にはボックス席の対面で“接客”します。摘発の言い逃れですね」  警察もこうした店の存在や実態はわかっているというが、高木氏によれば「警察も忙しいので、話題になるときにパクるネタにしているようです」という。と、いうことはオリンピックを控えた7月は違法営業するキャバクラがこぞって摘発される……かもしれないのである。 <取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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