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サウナ運営者たちが悩む、マナー問題とコロナ禍での売上減

―[最高のサウナ]―

<サウナ運営者 座談会>

サウナに情熱を注ぎ続ける彼らがいなければ、ブームは起こらなかった──。最前線を駆けてきたカプセルホテル「ニューウイング」、スーパー銭湯「おふろの国」、健康ランド「草加健康センター」の運営者3人が集結し、“サウナの現在”を語り合った。 最高のサウナ●おふろの国 林 和俊氏 「ファンタジーサウナ&スパ おふろの国」店長。『月刊サウナ』や、日本一の熱波師を決める大会「熱波甲子園」代表を務める ●湯乃泉グループ 井手 翼氏 「草加健康センター」「東名厚木健康センター」を運営する三蔵商事の取締役社長。39歳にしてサウナ界のフロントラインを行くホープ ●ニューウイング 吉田 健氏 錦糸町にある「スパ&カプセル ニューウイング」に17年勤める名物支配人。休憩室のコンセプトは「中3の先輩の部屋」

ブームを牽引した老舗サウナのこれから

井手:このサウナブームにドラマ『サ道』(2019年7~10月放送)が与えた影響は見逃せません。湯乃泉グループの「草加健康センター」は毎回放送時に宴会場でパブリックビューイングをしました。湯乃泉の施設は草加や厚木など郊外にあるので集客が難しい。そこで施設の広さを生かしてファンが交流できる場を提供しました。「ニューウイング」もコミュニティとして機能していますね。 吉田:生粋のサウナ好きが集まったイベント“サウナサミット”の初回開催は2016年。ウチは男性専用施設ですが、第3回には女性も来て、彼女たちに押される形で門戸を開き、「女性解放デー」(レディースデー)が始まったんですよ。
最高のサウナ

湯乃泉グループ 井手 翼氏

井手:僕らが女性サウナの強化を掲げたのも5年ほど前なので時期が重なります。当時は女性利用者が少なく、女湯のサウナ温度が低い施設は今より多かった。そこで、少数でしたが「温度を上げてほしい」という要望に応え、高温にしたら常連も気に入ってくれたんです。サウナブームの萌芽は、お客さんたちの要望に応えた点にある のかもしれないですね。 吉田:そんな僕らよりずっと昔から熱波師を育成し、ロウリュを広めたのが「おふろの国」ですよ。
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『アメトーーク!』がきっかけ
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ベストサウナ

アナタだけの“ベストサウナ”は、本書を読めば見つかるはず

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