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サウナ運営者たちが悩む、マナー問題とコロナ禍での売上減

熱波を始めたのは『アメトーーク!』のサウナ芸人から

林:我々が熱波を始めたのは『アメトーーク!』の特集「サウナ芸人」でロウリュの存在を知った2008年頃です。ちょうどその時期にプロレスラーの井上勝正さんが廃業したので、口説いて熱波師になってもらった。最初は常連から「やめろ」「お前(熱波師)はテレビより面白いのか?」と非難囂々でしたが、続けるうちに魅力に気づいてくれました。
最高のサウナ

おふろの国 林 和俊氏

吉田:サウナの時代を切り開いたのは「おふろの国」の熱波です。 ブームのはるか前からサウナの最前線を孤独に走ってたよね(笑)。 井手:新しいチャレンジをするときはいつも孤独ですよね。湯乃泉でも送風機のブロワーを使った“爆風ロウリュ”が今でこそ名物になりましたが、当初は理解してもらえませんでしたよ。

最初の緊急事態宣言時で2億3000万円の赤字

吉田:ブームがなかったら、コロナ禍で温浴施設は壊滅したかもしれない。コロナ禍が始まって以降、ウチは毎月1000万円以上の損失が出てるけど、湯乃泉の規模だともっと大変ですよね。 井手:湯乃泉は最初の緊急事態宣言時は1か月半で2億3000万円の赤字でした。宿泊機能を持つ施設は、泊まり客の減少でどこも厳しい経営状況でしょうね。 吉田:僕らもイベント中止の煽りを受けて、宿泊が激減しました。 林:「おふろの国」は宿泊サービスのないスーパー銭湯だから、その点でのダメージは小さかったんですが、時短営業とアルコール提供自粛が長引いて、かなりキツいです。この3施設でも状況が異なるように、「コロナ禍」とひと口に言っても業態や規模によって、窮状の実情は千差万別ですね。
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悪化するマナー問題
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ベストサウナ

アナタだけの“ベストサウナ”は、本書を読めば見つかるはず

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