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<純烈物語>純烈の本質を描いたラブレターと歌 母なる地・明治座初座長公演開幕!<第104回>

1部:ラブレターを取り返せ(酒井・白川・小田井・星野・後上)

<第104回>純烈の本質を描いたラブレターと歌。母なる地・明治座初座長公演開幕!

 当たり前のことではあるが、ムード歌謡グループとして純烈は現在もコンサート活動を続けている。1月に有観客ライブを再開後、新型コロナウイルス対策の世間的動向を踏まえながら日本全国を行脚。  その合間を縫って今年は3月に名古屋・御園座の『水戸黄門』に出演し、9月10日公開映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』に関するイベントやプロモーションも展開。そして初の座長を務める明治座公演へと突入した。  メディアで話題となるのは後者の方だが“本業”をしっかりとやった上でのこと。いや、もはや舞台や役者の仕事も本業ととらえないのは純烈に失礼だろう。メンバー4人もスタッフも、どちらも同じ姿勢で向き合っている。

「舞台の人たちって、とんでもない」

 それでも自分たちが「役者としても評価されたい」と声高にアナウンスしないのは、現場で圧倒的にすごい俳優や制作チームを目の当たりにしているから。身のほどをわきまえつつ、その中でベストを尽くすのは、演歌・歌謡曲の世界に身を投じた頃からの変わらぬ方向性。それは、別のフィールドでも同じなのだ。 「舞台の人たちって、とんでもない。それを僕らは現場で経験できている。そういうのを見てしまうと、もうやりたいとか、やれないとか自分の一存では逃げられないなと思うんです。今回も、友井(雄亮)がやめた時に明治座と前川清さんが支えてくれたということがあるじゃないですか。  そういう劇場さんから純烈出てくれという要請があったら、やるやらないではなくやらなきゃいけないものだし、ほかの劇場さんから声をかけていただくのも含めてそれによってこのグループは存続させてもらっているのだから。どれだけできる体力、技量、キャパシティーがあるのかわからないから、白川とこれからも劇場は続けるのかっていう話になったんだけど、僕は『もちろん続けるよ』って言いました」  明治座公演の稽古へ臨む前、酒井一圭はこんなことを言っていた。自身も、そして純烈に誘った白川裕二郎と小田井涼平もムード歌謡グループに“転身”した俳優であり、一度は役者の道に見切りをつけたものの、いつの日か別ルートでステータスを上げることにより番手を上げ、再び……と心のどこかに夢を置いて突っ走り続けた結果、それが次々と現実化している。 「いざ実現したら、それは絵空事でないから大変ですよね。でも、確かに望んだことだし」と微笑を浮かべる酒井。おそらく、他の2人も同じ顔をするはずだ。純烈を語る上で欠かすことのできぬ場所、明治座はあの時と同じように純烈を包み込むようなあたたかさで彼らを迎えた。
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2年前「切られると思った」明治座で
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