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東京五輪開催を欧米メディアはどう報じた?「コロナ拡散イベント」etc.見出しだけでツラい

汚職疑惑や段ボールベッドも話題に

 残念ながら、暗澹たる見出しが躍っているのは、米英メディアだけではない。そのほか欧州各国のメディアも、東京五輪に関しては懐疑的な報道がほとんどだ。
Bild

Bildより

「オリンピックのクリエイティブ・ディレクターがホロコーストを揶揄」(ドイツ・Bild)
Le Monde

Le Mondeより

「2020年東京オリンピック:汚職疑惑を強めるメール」(フランス・Le Monde) 「東京オリンピック:アスリートは選手村で段ボール製のベッドに寝ることに」(フランス・Le Figaro)
EL MUNDO

EL MUNDOより

「『オリンピックを中止しろ』」(スペイン・EL MUNDO)
 東京五輪ショーディレクターの小林賢太郎氏が、開会式直前に解任となったことは、長らく過去の記憶と向き合ってきたドイツにとっては、「風刺」では済まない話だろう。  また、数々の不祥事に埋もれがちだが、そもそも招致の段階で賄賂を払っていたのではないかという疑惑も、海外メディアは忘れてはくれないようだ。検察当局が捜査を進めていることから、フランスでは特にそうなのかもしれない。  スペインの「EL MUNDO」は、「Cancel the Olympics」と書かれた幕の写真などと併せて、五輪開催に反対する日本のデモを取り上げている。

裏方同士のバトルも報道されるまでに

 イタリアでは、「ボッタクリ男爵」ことIOCのバッハ会長と、武藤敏郎事務総長とのやりとりまでもが、見出しになっている。
La Gazzetta dello Sport

La Gazzetta dello Sportより

「コロナ、武藤が発言して休戦を破る」(La Gazzetta dello Sport)
 さらに、これまで東京五輪を巡る混乱が広く報道されてこなかった北欧や東欧のメディアも、その「ヤバさ」に気づき始めているようだ。
Stavanger Aftenblad

Stavanger Aftenbladより

「東京でさらなるコロナの陽性反応」(ノルウェー・Stavanger Aftenblad)
Wyborcza

Wyborczaより

「コロナウイルスに揺れる日本。街の静けさに、蝉の声が聴こえる」(ポーランド・Wyborcza)  北欧の地方紙にまで惨状が掲載されていることからも、いかに世界中に恥を晒していたのか、推して知るべし。アスリートたちの活躍で、明るい見出しが増えることを祈りたい。 <取材・文・訳/林 泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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