エンタメ

全裸監督・村西とおる「同じ人生をもう一度生きられる自信はない」

『全裸監督』と同じ人生を生きられる自信はない

村西とおる――出演女優も個性的な方ばかりでしたね。 村西:28歳の司よう子さん。彼女は看護師さんなんですが、私を見て「70歳過ぎのおじさまと普段から接していますが、自分で水を飲むのも精いっぱい、薬を飲んでも口の端からこぼすんです。監督みたいな人は初めて見ました」と変な感動をされましたよ。彼女は三味線の先生もやっていて、これが素晴らしい。お姫様のように躾の行き届いた女性が一皮剝いたら、「こんなにもクリトリスが勃起するのか」「欲しがるのか」「底なし沼なのか」と、ここまであくどいセックスをするのかという落差がいいんです ――性別は男性だけど、見た目は女性というトランスジェンダーの女優さんも出演しています。 村西:彼女は一橋大学出身だから、私が一橋しずくという名前を付けました。今はジェンダーレスの時代ですが、それでも女性に生まれてきたかったというカルマを背負って、様々な悩みもあったでしょう。でも、撮影現場では彼女の理解者たるスタッフに囲まれて、解き放たれて、思いきり声を出していました。その声がリカオンとかコヨーテみたいにすごいから、少しセーブしなきゃいけないですよと。どんなスポーツをしてきたかわからないけど胴間声を出しちゃダメだよ、そこは女性っぽく声を出しましょうとアドバイスしました。 ――最後に、今年6月から配信が始まった『全裸監督シーズン2』についてお聞きします。シーズン2では監督が転落していく姿を描いていますが、それを見てどう感じましたか? 村西:身につまされるシーンが多いね。よくぞ、艱難辛苦を乗り越えて、今日まで生きてこられたなと自分自身で驚きました。もう一回、人生をやり直せるとしても、やり直せる自信はないね。借金を50億円も抱えて、前科7犯で、アメリカで370年もの懲役を食らって、自分の女房といたしているところを世間のみなさんに公開して。こんな人でなしなことをやってきて、よくぞ命があるなと思います。同じ人生を生きられる自信はないね。もし生まれ変わるならば、ツバメとか蝶になって空高く舞い上がりたいね。人間で生きていくことは大変ですよ。 <取材・文/猪口貴裕 撮影/松沢雅彦>
出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。
1
2
3

【作品情報】
「数多くの伝説を生み出してきた村西とおるが6年ぶり に生み出す、新人女優のAVデビュー作がU-NEXT(https://video.unext.jp/)のアダルトコーナー「H-NEXT」にて配信! 村西とおる新作AV作品公開に伴い、《AV連動型バラエティ番組》『天才・村西とおるのチ○コが勃つテレビ』では、 その素人立ち入り禁止の撮影現場に密着。企画から制作まで全てに力を振るう彼の姿と、現場で飛び交う “全裸監督節”に注目!」
おすすめ記事
ハッシュタグ