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全裸監督・村西とおる「同じ人生をもう一度生きられる自信はない」

前科7犯、懲役370年の気迫

村西とおる――とはいえ3人の童貞は素直でしたよね。 村西:なぜなら彼らの退路を断っているから。ここで自分の意見を言ったら、身ぐるみ剝がされて放り出されるんじゃないかと思わせるぐらい、私は気迫が違うもの。そこは前科7犯、懲役370年の求刑を受けた前代未聞の犯罪歴が、煌びやかなものになってくるんです。この男は半端じゃないなと。とんでもないことに巻き込まれるんじゃないかと。こっちは真剣勝負でやっているから、黙っていても迫力が伝わってくるのよ。 ――確かに今お話をしていても、監督からは並々ならぬ迫力が伝わってきます。 村西:童貞諸君はのぞき部屋に入ったような気分で来たと思うんだけど、時間が経つと、これは半端じゃないなと。アルバイト感覚でギャラを期待して来たけど、このままだと有り金全部を払わないと帰してくれないんじゃないか。そう思わせるぐらい追い込んでいかないと、人間の本性は出てこないんです。愛とセックスは別腹なんだよと。愛している人とのセックスが最高と思っているだろうけど違うよと。私は彼らにセックスとは何かを教えるのに真剣だから。

学校が教えない“愛の真実”

村西とおる――教育の場でもあったんですね。 村西:たとえば行きずりの男女が、カラオケボックスに入って立ちバックでやったほうが、何倍も感じることもあるんだと。これがセックスの不条理ですよ。だから学校教育みたいに、愛している人とのセックスするのが最高だろうと考えていると人生間違っちゃう。僕はリアルな現場で、愛の真実を教えたんです。気持ちいいと愛してるは別物。夫婦生活で女房とのセックスが今一つ雅やかでなくても、命がけで愛していることは矛盾しないんです。行きずりの女性とセックスして、めくるめくようなエクスタシーの頂を感じたとしても愛してはいないのよ。そういうことは学校教育では教えてくれない。だから中・高・大学生には、ぜひ『天才・村西とおるのチ〇コが勃つテレビ』という教材を使って勉強してほしいね。お父さんたちも、ぜひ子供に見せてほしい。 ――そこにはセックスの真実が詰まっていると。 村西:セックスというのは面白いし楽しい。面白さというのは、人のことをけなしたり、非難したりで生まれるものじゃないんです。人間というのは、なんだかんだ言ってかっこつけてるけど、こんなに愚かなんだ、情けないんだ、いじらしいんだと。セックスしている姿なんて、当人同士は真剣だけど、傍から見ると馬鹿馬鹿しいですよ。舐めたり、舐めさせたり、69でしゃぶりあったり、必死こいて腰を動かしたり。じーっと見てたら、何をやってるんだって話だけど、人様のセックスは面白くておかしくて、くだらなくてしょうがないんだ。そういうものなんだって突き放して性というものをとらえてほしいんです。
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『全裸監督』を見て感じたこと
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出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。

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【作品情報】
「数多くの伝説を生み出してきた村西とおるが6年ぶり に生み出す、新人女優のAVデビュー作がU-NEXT(https://video.unext.jp/)のアダルトコーナー「H-NEXT」にて配信! 村西とおる新作AV作品公開に伴い、《AV連動型バラエティ番組》『天才・村西とおるのチ○コが勃つテレビ』では、 その素人立ち入り禁止の撮影現場に密着。企画から制作まで全てに力を振るう彼の姿と、現場で飛び交う “全裸監督節”に注目!」
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