恋愛・結婚

交際1か月で終わった“ひと夏の恋”。別れの言葉が「なんか違った」だったワケ

 

自己中心的だった自分に反省

女性 山田智子さん(仮名・20代)は、当時大学2年生で高校時代から3年近く付き合っている彼氏Yがいた。 「Yはイケメンでおしゃれ、彼女になれるなんて幸せと思っていました。彼はインテリア好きで、将来はコーディネーターに憧れ、その勉強ができる大学を目指していました。特に夢のなかった私は、尊敬していました」  Yへの気持ちに違和感をもち始めたのは、大学に入ってからだという。Yは希望の大学には合格できず、「どうせコーディネーターには簡単にはなれない」とマイナスな発言が多くなった。そんな中、山田さん自身にも変化があったようで……。 「私の女友達には先輩や社会人と付き合う人が増え、海外に行ったりして自分の興味のある世界に踏み込んでいる友達が増えていきました。その頃から、私の男性に対する『好き』のポイントが変わっていったんです」  大学2年生の春、山田さんに新たな出会いが訪れる。所属していたテニスサークルに新しいメンバーとして入ってきたH。Yと同様にイケメンだ。メールが頻繁に来るようになり「これは!」とHに対する気持ちをほぼ確信した山田さん。 「Yとお別れする決意をしました。Hと出会わなければ情に流されて、切り出す勇気はありませんでしたが、『私にはHがいる』という強い気持ちがあったので、別れを告げることができました」  3年の付き合いは長く、これまでの思い出が込み上げてきて泣いてしまったという山田さん。しかし、その感情が先走る。なんと、そこでHに「別れた……」と電話してしまったのだ。 「今思うと、計算にしか見えませんよね。電話を受けたHは深夜にもかかわらず、私に会いに来てくれました。そして、何とも絶妙なタイミングなのですが、1週間後が私の誕生日だったんです。記念すべき20歳の誕生日を新しい好きな人に祝ってもらえるなんて、『幸せ』と思いました」   誕生日デートを終え、Hと付き合うことになった。Yへの対抗意識か「まず3年目指そうな」と言ってくれたと嬉しそうに話す。しかし、それ以降が苦い思い出となってしまったという。

過度に期待しすぎた

「お付き合いが始まって1か月。連絡が少なくなっていることに気づきました。3日ほどメールが来なかったので、『おーい、Hく~ん!』とメールしました」  山田さんとしては、「ごめんごめん、最近忙しくて」といった返信を期待していたのだが……。 「Hからの返信は『どうしたん?』。それに対して『何もないけど、元気かなと思って』と送ると、『何もないんかい(-_-;)』と顔文字つきで返ってきました」  自分の希望を伝えることが苦手な山田さんは、食事の際にもメニューを決めることができず「なんでそんな遠慮するん?」と言われたことがあった。しかし山田さんとしては、もっとエスコートしてほしかったのだ。 「私は彼に対して過度に期待しすぎていたのかもしれません。Hは、そんな私の言動に嫌気が差していたのだと思います」
次のページ
別れの言葉は…
1
2
3
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ