恋愛・結婚

交際1か月で終わった“ひと夏の恋”。別れの言葉が「なんか違った」だったワケ

「ひと夏の恋」とは、よく耳にする表現である。別れを予想して付き合い始める人はいないだろうが、すぐに別れてしまうカップルもいる。そこで、「ひと夏の恋」を経験してしまった2人のエピソードを紹介する。

親友との三角関係、友情と愛情の狭間で…

花火

写真はイメージです。以下同(Photo by photo AC)

 堀内誠さん(仮名・30代)は付き合っていた彼女と、その親友A(女性)の三角関係に翻弄された過去がある。  彼女とAは、幼稚園から高校までずっと同じ学校に通っていた親友だ。二人があまりにも仲が良いので、堀内さんも自然とAとも親しくなっていったという。 「二人の関係を無下にはできません。でも私にとってAは邪魔な存在という感じでした」  付き合い始めてからの最初の夏。八景島の花火大会に彼女を誘った。彼女は「その日は何の予定もない」と言っていたので、堀内さんは安心していた。 「当日を迎え、二人で八景島に向いました。大混雑の八景島では電話の電波も繋がらないような状態で、お互いはぐれないようにしっかり場所取りまでして花火が始まるまでの数時間を和気あいあいと過ごしていました」

彼女がついた「嘘」

 そんな中、なかなか繋がらなかった彼女の携帯に着信があった。それはAからで、細かい内容までは確認できなかったが、堀内さんは電話の後に衝撃の事実を知ることになる。 「この日は本来、ホルン(楽器)をやっているAの演奏会があり、彼女は演奏会を見に行く約束をしていたというのです。当然私は知らなかったし、ましてAも、私たちが花火大会に来ていることは知りませんでした」  しかし彼女は、「もちろん、演奏会に行く準備してるよ」と嘘をつき、その電話を終わらせていたのだ。つまり、Aの演奏会に行かずに彼との花火大会を優先していた彼女。Aに嘘をついたのには理由があった。 「Aは(親友として)彼女のことが大好きだったのです。それゆえに、Aはメンタルを壊してしまうこともしばしば。彼女のLINEに長文が送られてきたり、暗号が送られてきたり、送信取り消しの嵐になることもあったほどです。そんなAに嘘をつき、私との花火デートを優先してくれたことは嬉しい気もありましたが、正直、冷や汗が止まりませんでした」  花火大会が始まっても、今後の彼女とAとの間で「バレたらどうなるのか」という考えが頭の中を渦巻き、花火に集中できるような状態ではなかったという。 「後に、彼女が演奏会に行かなかったこと、私と花火を見に行っていたことがAにバレました。彼女とAは大喧嘩です。幼稚園以来、初の喧嘩だったそうです」  その頃から堀内さんは蚊帳の外。彼女からは避けられ、Aからは親の仇のように睨まれ近づくことも話すこともなくなった。そして、そのまま彼女ともAとも連絡をとることはなかった。彼氏としてAとの友情以上の存在にはなれなかったということだろうか。
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自己中心的だった自分に反省
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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