「もうリモートワークは限界!」ダメになる自分に危機感を覚える人たち
コロナ禍で「リモートワーク」に移行したという人も少なくない。オフィスにとらわれず、いつでもどこでもパソコンひとつで仕事ができる。それは現代的な生き方にマッチした働き方とされている一方で、外出を控えなければならない状況においては、むしろ「軟禁」にも感じられるという人たちもいる。
リモートワークに完全移行してから1年が経ったという会社員・坂本晋作さん(仮名・20代)が証言する。
「たまにキャー!とかアー!とか聞こえてきてね。真っ昼間ですよ。絶対にリモートワーク中のはずです。狭いワンルームに朝から晩までいて、寝るのも起きるのも、飯を食うのも風呂もトイレもぜんぶココ。私だって、気がおかしくなりそうになりながら仕事をしていますよ」(坂本さん、以下同)
坂本さんは東京都内のマンションに住んでいる。8階建てだが全戸が6畳のワンルーム。
ゆえに、若い独身者ばかりが住んでいて、少なくない住民が自室で「リモートワーク」に励んでいるとみられる。だが、狭い空間に閉じ込められ続けたことで、気分が優れず、仕事にも力が入らないと嘆く。
そんななかで聞こえてきたのが、女性の悲鳴だった。
「同じフロアに、妙齢の美しい女性が住んでいるのですが、声はそこから聞こえてきます。コロナ禍より前、廊下ですれ違うといい匂いがして憧れていたんですが、リモートワークになってからは、上下ジャージで頭はボサボサ、ふらふらとコンビニに行く様子を見て、ツラそうだなと。私も仕事をしていて、思わずワー!と叫びたくなること、ありますもん。髪型や服装にはすっかり無頓着になりました」
髪型を整えたりや髭剃りが億劫になってくると、丸一日をパジャマで過ごすようになり、よりいっそう外出もままならなくなった。
そうなると便利なのが、てんや物や弁当などのフードデリバリーサービスだろう。Uber Eatsや出前館など、スマホ一台ですぐに食べたいものがオーダーでき、30分程度で自宅に届くという手軽さ。しかし、ここにも落とし穴がある。
神奈川県在住の大手テレビ局社員・藤井大介さん(仮名・30代)も、コロナ禍以降、週の半分ほどがリモートワークに。当初こそ「自炊」をしていた。
「最初はスープを作って米を炊いて、かなり節約になると喜んでいました。健康にも良さそうですからね」(藤井さん、以下同)
だが、やはり準備や後片付けが面倒になり、結局は宅配サービスを利用することに。その便利さに感激したというが……。
「人気のラーメンからハンバーガーまで、本当になんでもあるし、混雑していない時間帯であれば30分で届く。次第に、リモートワークの日だけでなく、家にいる時は毎回利用するようになりました」
総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティングが20歳以上の男女1000人を対象に実施した調査結果(2020年10月15日〜2020年10月19日)によれば、ストレスが発散できない影響か、全体の46.4%がメンタルヘルスの不調を感じていることが明らかになっている。
果たして、いつまで自粛を続けなければならないのか。特に一人暮らし、未婚でシングルの場合は、発狂寸前の人たちも……。
ワンルームマンションで「アー!」という悲鳴
Uber Eatsや出前館などを利用しまくった結果…
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