仕事

「もうリモートワークは限界!」ダメになる自分に危機感を覚える人たち

1か月の利用代金は約10万円

フード

フードデリバリーサービスで「毎食2000円以上使っている」という藤井さん(仮名)

 フードデリバリーサービスを利用する際、支払いは基本的にクレジットカード決済だった。そのせいか、会計がいくらなのか、細かく確認することがなくなっていったという。 「いくら以上頼めば送料が無料になる、という店が多いので、いつも一人では多すぎる量を頼んじゃうんです。それで、先々月の利用代は10万円近く。毎食2000円以上使っているので当然ですが、自炊で浮かした分なんかあっという間に吹っ飛びました」  当然、こうした生活を続けていれば、お金が減るだけでは済まず、余計なものまでついてくる。 「仕事が完全リモートになったのはこの半年ほど。たった半年なのに、体重は20キロも増えました……」  つなぐマーケティングが8月31日に発表した「リモートワークで困ったこと」についての調査結果(2021年08月12日~2021年08月15日)によれば、「運動不足・太った」と回答した人が会社員300人中50人。全体で第2位だったという(第1位は「コミュニケーションが取りづらい」で84人)。

「引くぐらいに太っていた」自分磨きを忘れて婚活が頓挫

 そのおかげで、以前から行っていた「婚活」にも暗雲が垂れ込めているという人も。  千葉県在住のデザイナー・山本恵さん(仮名・30代)は、仕事が完全リモート化したことで、狭いワンルームマンションから一歩も外に出なくなった。食事は全て宅配サービスで済ませ、日用品も全てネット通販で購入。以前は会社に自転車で通勤するなどアクティブな面もあったというが……。 「スマホの万歩計を見たら、1日に100歩くらいしか歩いていませんでした。部屋の中では毎日パジャマだし、メイクもしない、髪も寝起きのままですから、外見を気にしていなかった。ちょっと太ったかなと思って体重計に乗ったら、自分自身でも引くぐらいに太っていた」(山本さん、以下同)  そして、久々に出社することになったのだが、持っている洋服がぜんぜん入らないという事態に。 「仕方なしにTシャツと短パンで出社したところ、男性の同僚からは怪訝な視線を向けられました。完全に自分磨きを忘れていましたね。このままじゃ、どうせだれにも会えないので、婚活アプリもやめました」
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海で出会いを期待していたら“第五波”
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