お金

借金500万円男。金もないのにボートレースでさらにスッカラカンになる

さっきまでの自分は牛丼と一緒に飲み込んでいた

 残り4レース。ここに「5000円の配分を決めるべきだ」というさっきの僕はいない。正論は牛丼と共に流し込んでしまったらしい。  1-3-2に3000円賭けた。  結果は1-2-3。大人しくこっちも買っておけばよかった。思い切りも意外性も全て裏目に出てしまう。  競馬なんかはこうなるとお手上げだが、ボートはまだ天命に任せる方法がある。  サイコロアプリをダウンロードし、連れの2人に押させた。競艇の3連単は全部で120通り。6艇なのはこのためだ。こうして不毛な甘デジが始まる。

財布をひっくり返して出てきた400円を……

 お座り一発、とはならず、僕はめでたく財布の金も使い切った。まだ1レース残っていたので、小銭入れをひっくり返して落ちてきた400円を一度にサイコロに委ねたが、ここで当たるような運ならばもっと早く陽の目を見ているはずだ。投げやりな顔に微笑む神はいない。神は平等で忙しい。  ボートレースの結果は大抵レースが始まってすぐに決まる。その瞬間に立ち上がる者は負け、身を乗り出す者は配当金の計算を始めている。  この日僕は、全てのレースでゴールの瞬間を見逃した。  同伴した2人はどちらも勝っていたので、帰り道にうどんを奢ってもらった。この奢られについては当然なので全く恥ずかしいと思わなかった。 文/犬
フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 Twitter→@slave_of_girls note→ギャンブル依存症 Youtube→賭博狂の詩
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