仕事

夜の銀座で働くシングルマザー「逆境をチャンスに変える」バイタリティ

コロナ禍で「イチナナ」デビュー

関口亜耶――「クラブNanae」は、コロナ禍でいち早くリモート飲みを取り入れるなど、苦しい状況を乗り越えるための施策を打ち出し、テレビのドキュメンタリーにも取り上げられました。亜耶さん自身は、どのように過ごしていましたか? 亜耶:コロナ禍が始まった頃に、ぴたっと客足が途絶えて、私も1年以上、休業させていただいたんです。というのも埼玉在住なので、「夜の街クラスター」として取り上げられることの多かった銀座に通うのは周りの目が気になりました。それに息子が小学生で、親は私しかいないので感染する訳にもいきません。 ――休業期間はどのように過ごされていたんですか? 亜耶:すごく運が良かったんですが、昨年4月に「17LIVE(イチナナ)」から声をかけていただいて、5月から1年間、ほぼ毎日配信をしていたんです。ちょうどコロナ禍というのもあって人気が出た時期だったので、すごく稼げました(笑)。 ――リスナー(視聴者)は「クラブNanae」のお客様が中心ですか? 亜耶:始めた当初は、お客様のリスナーは一人もいなかったです。というのも最初は銀座のクラブで働いていることも話していたんですけど、他に有名なキャバ嬢さんなどもいたので、そこで勝負できないなと思ったんです。そこで私はゴルフが得意なので、ゴルフウェアにキャップやバイザーを被って、ゴルフライバーとして配信をしていました。当時はゴルフを中心に扱うライバーさんがいなかったので、男性女性問わず、多くのリスナーさんが視聴してくれました。

月100時間稼働して130万円を売り上げる

関口亜耶――ぶっちゃけイチナナで月の最高額は幾らでしたか? 亜耶:イチナナのゴールデンタイムが21時から2時ぐらいなんですけど、その時間帯を中心に月に約100時間、週に1回休むかどうかの頻度で配信をして、130万円ぐらいです(笑)。 ――それはすごい! 亜耶:最近は「クラブNanae」に復帰したので、月に2、3回、生存確認で配信する程度ですけど。 ――ちなみにゴルフの腕前はどれぐらいなんですか? 亜耶:ゴルフ好きのお父さんの影響で8歳からゴルフを習っていたんですが、今のアベレージは80台後半、よくやっていた頃は80を切ってました。実はゴルフ好きが高じて4年ぐらい前から最近まで男子プロゴルファーのマネージャーもしていたんです。
関口亜耶

本人提供写真

――本当に幅広いですね!ではコロナ禍はライバーとして充実した日々を送っていたんですね。 亜耶:そうですね。子供といる時間も増えました。
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シングルマザーだからって諦めないで
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出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。

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銀座「クラブNanae」
住:東京都中央区銀座8-6-9 UTASHIGEビル
営:20~24時 料:4万円〜 休:日・祝
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