更新日:2021年12月18日 02:25
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M-1決勝進出コンビ「王者になる資格が全9組にある」元M-1ファイナリストが解説

▼錦鯉(SMA)2年連続2回目

錦鯉

錦鯉

 ツッコミ担当渡辺隆、ボケ担当長谷川雅紀からなるソニー・ミュージックアーティスツ所属のコンビである。  昨年初出場でM-1史上最年長記録を打ち立てた雅紀さんが今年自らの記録を更新し、新たに初の50代ファイナリストという金字塔を打ち立てた。白いスーツに身を包む50歳の丸坊主男雅紀さんがギャグも織り交ぜボケ倒し、渡辺君は頭を張り倒す。どの世代でも笑える漫才師だ。  昨年は年齢などの部分がフューチャーされ、もの珍しさはあったと思うが、今年は前年比で番組出演本数が増加したタレントのランキングである「ブレイクタレントランキング」で6位に入り、完全にお茶の間に認知された。

一発屋ではなく、本物だと証明

錦鯉 それだけに連続出場となると昨年からの変化を求められ、簡単ではないなかでクリアしてきたのは一発屋ではなく、本物の証だろう。  準決勝では雅紀さんの馬鹿っぽさが前面に立つ漫才は変わらないが、渡辺君のツッコミが昨年以上に熱を帯び、後半にかけて爆発していった。  オズワルドとともに今大会を引っ張る「本命」といってもいいだろう。彼らがまだM-1の決勝に行けない時期にライブに呼ばれて、いろいろとアドバイスをしたことがある。そんな彼らが数年後、「本命」と書くことになるなんて夢にも思っていなかった。  そして、今年50代で初の王者へ。夢が現実になる!
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ミルクボーイの衝撃が再来する
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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