更新日:2021年12月18日 02:25
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M-1決勝進出コンビ「王者になる資格が全9組にある」元M-1ファイナリストが解説

▼ランジャタイ(グレープカンパニー)初出場

ランジャタイ

ランジャタイ

 ツッコミ担当伊藤幸司、ボケ担当国崎和也からなるグレープカンパニー所属のコンビである。  昨年、マヂカルラブリーが優勝し、世間をも巻き込むことになった「漫才か? 漫才じゃないか?」論争。その答えが今年出る。ついにランジャタイが日本最高峰の舞台で、世間に問う日がやって来たのだ。  はっきり書くが、ともに初出場となる真空ジェシカ、モグライダー、ロングコートダディ、もも。すべての漫才師がちょっと変わった漫才師なのだ。しかし、ランジャタイの前では全組が真面目でまともに見えてしまう。それぐらい彼らは奇天烈なコンビなのである。

ランジャタイはM-1が生んだ怪物

ランジャタイ これもはっきり書くが難しいことを考えないでほしい。170センチにも満たない34歳の国崎君が気勢を上げて暴れて、170センチにも満たない36歳の伊藤君が戸惑い続け、諭し続ける。  その様だけを見て何も考えずに笑ってほしい。意味なんか考えたら負け。「漫才か? 漫才じゃないか?」なんか考えたらもっと負けだ。  2001年に始まったM-1グランプリ。大会は年を追うごとに盛り上がり、漫才も進化してきた。ランジャタイという怪物を作ったのはM-1なのかも知れない。  国崎君は毎回、黄色いジャージを来ている。黄色い衣装といえばブルース・リーだ。彼の名言を皆さんに送る。「考えるな感じろ」!  12月19日、この才能溢れる漫才師9組に加え、熾烈な敗者復活戦を勝ち抜いた1組が加わる。勝ち上がってくるのはまたもや新星か? それとも実績ある強豪が意地を見せるのか? 一瞬たりとも見逃すことが許されない至高の戦いが、ついに幕を開ける! 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <文/ユウキロック 撮影/藤井洋平>
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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